【ミャクミャクも祝福!】河瀬直美氏&中田英寿氏が語る、“対話の大切さ”と万博のシンボルイチョウ移植の舞台裏

中田英寿氏(左)と河瀬直美氏のトークショー後にサプライズ登場したミャクミャク(泉佐野丘陵緑地・2026年6月)

中田英寿氏(左)と河瀬直美氏のトークショー後にサプライズ登場したミャクミャク(泉佐野丘陵緑地・2026年6月)

2025年 大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「Dialogue Theater – いのちのあかし –」の移築に先立ち、このパビリオンのシンボルだったイチョウの木が大阪•泉佐野市へ移植。2026年6月14日(日)に行われた記念式典後のトークイベントにミャクミャクが登場し、会場はサプライズに大喜びでした。

■ 旧校舎を移設した河瀬パビリオン「Dialogue Theater – いのちのあかし –」

万博期間中の「Dialogue Theater いのちのあかし」外観(夢洲・2025年4月)

万博期間中の「Dialogue Theater いのちのあかし」外観(夢洲・2025年4月)

映画作家で映画監督の河瀬直美氏が手掛けたパビリオン「Dialogue Theater – いのちのあかし –」は、もともと廃校となった奈良県十津川村の中学校と京都府福知山市の小学校分校の木造校舎。河瀬氏は、「廃校になって20年近く建っていたけど、扉を開いた瞬間に“まだ生きてるな”って思った」と、万博会場でもう一度リブランディングすることにしたといいます。

■ さまざまな障壁があった“イチョウの木” の移植

その一方で、「旧校舎の移設は決まったのですが、京都・福知山市に残ったイチョウの木は伐採ということで、村のランドマークのようにそびえ立っていた姿が、校舎の移築とともになくなるのが忍びなくて…」と河瀬氏が話すように、万博会場の夢洲に来られずに伐採される予定だったイチョウの木。
夢洲会場から移植されたイチョウの木は、見晴らしの良い丘の上で大阪湾を望みます(泉佐野丘陵緑地・2026年6月)

夢洲会場から移植されたイチョウの木は、見晴らしの良い丘の上で大阪湾を望みます(泉佐野丘陵緑地・2026年6月)

「協会も私たちのスタッフも(イチョウの移植は)なかなか難しく、受け入れざるを得ないという状況になりましたが、切らない方法はないのかと訴え続けた」といい、植栽・環境デザインを担当する齊藤太一氏が伐採直前の安全祈願祭の際にデザインを引き直し、万博会場へ移植できることになったといいます。

■ 閉幕後も難航する、パビリオンとイチョウの木の移設

結果、「エントランス棟」と「森の集会所」、「対話シアター棟」の3棟に加え、イチョウの木が立つ「記憶の庭」を含めたパビリオンとなった河瀬館。その後、今度は万博閉幕後に向けて、あらためて建物をはじめとする万博レガシーを継承するためにパビリオンの受け入れ先を探すことになりますが、こちらもギリギリまで決まらず。
移植セレモニーでイチョウの木に水をかける河瀬氏(右)ら参加者(泉佐野丘陵緑地・2026年6月)

移植セレモニーでイチョウの木に水をかける河瀬氏(右)ら参加者(泉佐野丘陵緑地・2026年6月)

河瀬氏は、「(閉幕の)3日前に腰の低い男性が私の前に現れて、“うちで引き取りましょう”と言っていただいた。それが千代松大耕泉佐野市長です。議会の承認やさまざまな障壁があったと思うのですが、“それでもなんとかしたい”という思いを告げてくれた」と振り返ります。

■ イチョウの移植にミャクミャクがサプライズ登場で祝福

ミャクミャクの登場にテンションが上がる中田英寿氏(左)と河瀬直美氏(泉佐野丘陵緑地・2026年6月)

ミャクミャクの登場にテンションが上がる中田英寿氏(左)と河瀬直美氏(泉佐野丘陵緑地・2026年6月)

この日、無事に「イチョウ・植栽移植完了記念式典」が開催されたのに合わせて、河瀬氏と元サッカー日本代表で実業家の中田英寿氏のトークショーが実施。パビリオンがコンセプトとした“対話”に関する話題を熱く語り合いました。
左から泉佐野市の千代松大耕市長、中田英寿氏、ミャクミャク、河瀬直美氏(泉佐野丘陵緑地・2026年6月)

左から泉佐野市の千代松大耕市長、中田英寿氏、ミャクミャク、河瀬直美氏(泉佐野丘陵緑地・2026年6月)

イベントの最後には、イチョウの木の移植をお祝いするために万博・公式キャラクターのミャクミャクがサプライズ登場。知らされていなかった会場からは大きな歓声があがり、大盛り上がりのなかイベントは終了しました。
いつものかわいいポーズを決めるミャクミャク(泉佐野丘陵緑地・2026年6月)

いつものかわいいポーズを決めるミャクミャク(泉佐野丘陵緑地・2026年6月)

イチョウの木は、2026年4月に大阪府の管轄から泉佐野市に移管された公園「泉佐野丘陵緑地」内にある、「みはらしの広場」に移植。施設の利用は9:30〜17:00(冬期は〜16:30)で月曜休ですが、入園も駐車場も無料で自由に観賞可。
2028年には旧校舎3棟も披露される予定とのこと。関西国際空港から近く、大阪湾を望む抜群のロケーションなので、近くに寄った際に訪れてみてはいかがでしょうか。
取材・文:武並慎治(di;hype)
関西在住のWebディレクター&編集者。
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