大阪の街を歩くと
万博が近づいていることを
足元から感じることができる。
万博のキャラクターの
ミャクミャクがほほ笑む
下水道のマンホールの派手なふた。
命に欠かせない水を運ぶ上水道が
都市の動脈であるならば
汚水を運ぶ下水道は
都市の静脈だろう。
まさにミャクミャクと
地下を流れているのが
マンホールだ。
一方、こちらは
公園の片隅で出会った
一列に並ぶマンホールのふた。
災害が起きたときには
トイレになって助けてくれる
頼もしいマンホールのふただった。
「いざというときは
ぼくの顔を外してね」
マンホールのふたが
丸顔の正義のヒーローのように
語りかけてきたような気がした。