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カンテレ海外特派員リポート(中国)

2024.02.26

カンテレ海外特派員リポート(中国)
「国策ワイン」の知られざる実力。習近平氏が自ら旗振り。国内消費99%から世界進出を狙う
下に載せた写真は中国産ワインですが、その値段は日本円で3万5千円ほど。国際的な賞を多数受賞しているワイナリーの看板商品です。
中国の内陸部に位置する「寧夏回族自治区」。
人口の3割以上がイスラム教徒というこの自治区の重要な産業の1つが、ワインです。
賀蘭山の麓の広大な土地は、昼と夜の寒暖の差が激しくて雨が少ないなど、ブドウの栽培にぴったりの条件が揃っています。
建設中のものも含めると、ワイナリーの数は228。中国全体の半分近い量のワインがこの地で製造されています。
国際的に高い評価を受けるワイナリーも多く、あの「MOËT & CHANDON」(モエ・エ・シャンドン)も進出するなど、世界が注目するワインの産地に成長しています。

この20年で4回も寧夏を訪問したという習近平氏。どのワイナリーにも、習氏の発言が掲げられ、「中国のワインはやがて世界を驚かせる」と語った言葉は、地域全体のスローガンになりました。
しかし、かつてはワインブームに沸いた中国国内のワインの消費量は、この10年間減り続けていて、地元メディアによると今はピーク時の3分の1ほどしかありません。
これまでほとんどが国内で消費されていた中国ワインは、海外のマーケットに活路を見出そうとしています。中には実際に日本に輸出されている銘柄もあります。

国家主席の旗振りで突き進む国作ワイン。思惑通り世界を席巻することになるのでしょうか。

【中国】「国策ワイン」の 知られざる実力。習近平氏が自ら旗振り。国内消費99%から世界進出を狙う FNN上海支局沖本有二特派員リポート 〈カンテレNEWS〉

miyoka
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