毎週土曜の昼下がりに、芸能人やヒット商品など世間の話題を集めるモノの裏側に迫る、カンテレの情報バラエティー番組『ウラマヨ!』(関西ローカル)。11月30日(土)は【知っているようで知らない商店街ツアー!天神橋筋商店街編】を放送。その中から、オープンしてわずか2カ月で行列ができるほどの人気となったドーナツ店の“ヒットの裏側”についてお届けします。
大阪の天神橋筋商店街は1丁目から6丁目まで南北に2.6kmあり、全600店舗のうち半分以上が飲食店ですが、人気のグルメ店もひしめき合うなど生き残るためには工夫が必要です。
そんな激戦区の天神橋筋6丁目に今年8月オープンしたのが、ドーナツ店“ROND(ロン)”。老若男女問わずお客さんが絶えず並び、毎日店で手作りする約800個のドーナツは、お昼12時に開店して夕方ごろには完売するといいます。
毎日変わる8~11種類のドーナツの中で一番人気なのが、ドーナツにホワイトチョコとアーモンドをつけキャラメルをかけた“キャラメルアーモンド(320円)”。他にも“西尾抹茶(230円)”など和風のものから、“とうもろこし(350円)”や“チェダーチーズ(210円)”といった変わり種も。(価格はいずれも税込)。
店を立ち上げたのは、店長の西岡紗恵さんと久留須愛美さんの女性2人。ドーナツ店運営会社の社員である彼女たちは、この新しい飲食事業の立ち上げに立候補したそうで、経営は素人だったものの、緻密な戦略に基づきわずか2カ月足らずで大成功を収めました。
「お客さんから厨房(ちゅうぼう)とかドーナツが見えて、リアルタイムで作っているのが伝わるように、筒抜けの構造にしました」と西岡さんが紹介したのは、その戦略の1つ目。オープンにあわせて行った“攻めの改装”です。以前カフェだった店舗の入口には壁がありましたが、それを無くして商店街から店内が見えるようオープンに。そうすることで商店街を歩く人たちにドーナツを揚げている匂いや作っている様子が伝わるようにして、足を止めるきっかけを作り出したのです。
そして、ドーナツを入れる“紙袋”にも仕掛けが。西岡さんは「手さげで持てるところにこだわっていて、かわいいバッグにすることで、もらった時からうれしい気持ちになったり、誰かにあげたくなったりするようにしました」とデザインのこだわりについて解説。
狙いは見事に当たり“手さげの紙バッグがインスタ映えする”と若い人たちの間で人気に。ドーナツではなく紙袋をインスタに上げている人も多く、店のロゴが同時に拡散されるため宣伝効果も抜群です。
また、店先の品ぞろえにもひと工夫あり、定番ドーナツはあるものの、多くは日替わりで提供。人気の商品でもあえて毎日は置かないと言い、その理由については「毎日来ても飽きないようにっていうのと、お目当てのドーナツが無かった時、また別の日に足を運んでもらえるように日替わりにしています」と西岡さん。さらに新商品にも力を入れ、月に2個ほど開発しているそうで「やっぱり商店街って、毎日同じ道を通る方がいて、いつ来ても皆さんがワクワクして飽きないようなお店を作りたいので、常に新作は考えています」と明かすなど、“ROND”が人気を博している裏側には様々な工夫があったことが判明したのでした。
番組ではこのほか、極厚ふわふわのトーストが人気の“Cafe Tokiona”や、艶やかな見た目にもちっと食感のハイブリッドうどんが楽しめる“扇町うどん屋あすろう”、さらに商店街のすぐ近くに本社があるカンテレのアナウンサーが、おいしすぎて通い詰めているお店なども紹介。スイーツ博士・岡安譲アナが日本一おいしいと称賛するミルクレープがウリの“oyatsu&cafe Lino”なども登場しました。
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