2月15日(土)のカンテレ『ウラマヨ!』は、関西の人気スポットに密着し、普段見ることができない裏側などを紹介する【人気スポットの裏側 密着できるだけ24時!!】を放送。その中から、年間来園者数が約1300万人にものぼる奈良公園についてお届けします。
奈良公園は南北に2km、東西に4kmと広大で、大仏で有名な東大寺や、1200年以上の歴史を誇る春日大社といった歴史的文化財が隣接。園内には約1300頭もの鹿が生息していて、修学旅行客や外国人観光客に大人気となっています。
取材班は朝8時半から奈良公園への密着を開始。まず話を聞いたのは、スマホで熱心に園内の写真を撮っている男性です。「いつも朝から写真を撮って、毎日SNSにあげるようにしてるんで。僕は奈良県庁で働いてまして、観光局長という仕事をしてるんですけど…」答えてくれたのは、奈良の魅力を日々発信し続けている奈良県観光局の竹田博康局長。とにかく奈良公園が大好きで、竹田さんのSNSには“#奈良公園のことなら竹田さん”“#奈良のシカの代弁者”の文字が。なんと1250日以上1日も欠かさず投稿を続けているのです。
「やっぱりこの空気感ですかね、空気感が魅力です。何となくゆるやかな感じがするじゃないですか、それが伝わればいいなと思います」そんな竹田さんが、特にお気に入りだというスポットが“三社池”。水面には山が映り込み、朝は鹿が水を飲んでいることもあり、SNS映え間違いなしです。
続いて、取材班が出会ったのは、楽器のホルンを持った男性。軽やかな音色が響くと、森の中からダッシュでやって来る鹿の群れが!気づけば周りは約200頭の鹿だらけに。
「これは“鹿寄せ”という伝統行事です。かつては野犬や密猟から鹿を守るため、施設の中に移動させていて、保護活動の手段の一つでした」そう教えてくれたのは、奈良の鹿愛護会の宇津木謙一さん。この“鹿寄せ”は130年以上の歴史があり、現在は鹿の生態に親しんでもらうための観光イベントになっていて、2月の間は土日祝の午前10時から開催しているそうです(※雨天決行 荒天中止)。
そして、奈良公園と言えば“鹿せんべい”。かわいらしい鹿とふれあえる一方、追いかけ回されている人の姿を目にすることもありますが、奈良の鹿を知り尽くした宇津木さんに、正しい鹿せんべいのあげ方について伺いました。
「やり方としてあまりよくないのが、(鹿せんべいを)小っちゃくしてあげると手ごと噛(か)まれることがありますので、なるべく割らずに大きい状態であげて下さい。あと、持ったまま走ったりすると結構ついてきます。どちらにせよ逃げきれないんで、怖いなと思ったらその場でバッと地面に投げ捨てるのがいいです」
さらに、鹿せんべいをあげ終わってからの“ルール”として、宇津木さんは「せんべいがなくなったら両手をパーにして“持ってないよ”っていうのを見せると、どこかに行ってくれるはずですので、覚えておいて頂くとよいかなと思います」と語り、実際にやってもらったところ、鹿たちはハッとした様子となり、新たなせんべいを求め別の観光客の元へと駆け寄っていったのでした。
番組ではこのほか、和歌山県白浜町にある人気のテーマパーク・アドベンチャーワールドにも、できるだけ24時間密着。4頭の愛くるしいジャイアントパンダを見るなら“冬がオススメ”だという知られざる生態を紹介するとともに、今大バズリしている公式SNSの撮影の舞台裏にも密着します。