2025年7月9日(水)、都内で新・月10ドラマ『
僕達はまだその星の校則を知らない』(カンテレ制作)の制作発表が行われました。本作は、少子化による共学化で揺れる私立高校「濱ソラリス高校」が舞台。同校に「スクールロイヤー」として派遣された磯村勇斗さん演じる弁護士の主人公・白鳥健治(しらとり・けんじ)が、法律や校則では解決できない若者たちの問題に向き合う学園ヒューマンドラマです。放送開始は、7月14日(月)よる10時(初回15分拡大)。
会見には、磯村さんをはじめ、健治を支える国語教師・幸田珠々(こうだ・すず)役の堀田真由さんほか、生徒役11名が登壇。濱ソラリス高校を運営する学校法人の理事長・尾碕美佐雄(おざき・みさお)役の稲垣吾郎さんは、VTRでの出演でした。
第1話を視聴して「新しい学園ドラマ」が誕生したと確信
まず登場したのは、「大人キャスト」の磯村さんと堀田さんです。そのまま会見が始まるかと思いきや、磯村さんがステージ袖へ。別の仕事で欠席となった稲垣さんの「等身大パネル」を抱えて、ステージに戻ってきました。理事長に見守ってもらいながら、会見がスタート。
磯村さんにとって、本作が民放連ドラ初主演です。すでに第1話を視聴したといい、「“新しい学園ドラマ”が誕生したのではないかと感じています」と確信に満ちた様子。役者を始めて10年目の節目に主演を務めることになり「うれしい気持ちでいっぱい」である一方、「“この役が務まるのか”との不安もあった」と話します。「プロデューサーや制作の皆さんが自分にリスクを託してくださったことをしっかりと受け止めて、“ドラマの中で返していきたい”との思いで撮影に臨んでいます」と気合十分です。
「ついこの前まで生徒役が長かった」と語るのは、濱ソラリス高校3年桜組の担任教師・幸田を演じる堀田さん。「私もデビューから10年の節目に、先生役としてこの場に立っていることを感慨深く思っています」と言い、「先生は、羅針盤のようにこれからの歩む場所を照らしてくれた存在でした。私自身も“幸田珠々”を通して、生徒たちに寄り添える優しい先生でありたい」と意気込みを語ります。
VTRでの出演となった尾碕役の稲垣さんは、約9年ぶりの民放連ドラ出演です。「尾碕という役は一見厳しそうに見えますが、話していることは至極まっとうな責任感のある人物です。彼なりの葛藤があり、それが何なのか徐々に明らかになっていきます」とコメント。磯村さんに対しては、「今回2度目の共演ですが、本当にお芝居がすてきな俳優さんです」と話し、これを聞いた磯村さんは「うれしいお言葉をいただきました」と喜んでいました。
平均年齢18.7歳、フレッシュな11名の生徒たち
「大人キャスト」の紹介後、ステージに登場したのは「平均年齢18.7歳」フレッシュな生徒役11名です。11名は、テーマに合わせて個性豊かなトークを展開しました。「このドラマの〇〇に注目」のテーマでは、生徒会長・鷹野良則(たかの・よしのり)役の日高由起刀さんが「共学化」、生徒会副会長・斎藤瑞穂(さいとう・みずほ)役の南琴奈さんが「制服」とコメント。ドラマの中で着用する制服のネクタイやリボンの色がオリジナルの「ぼくほしカラー」とのことで「ぜひ注目してほしい」とほほ笑みます。議長団議長・北原かえで(きたはら・かえで)役の中野有紗さんは「生徒一人一人の行動」、1年梅組江見芽衣(えみ・めい)役の月島琉衣さんは「天文ドーム」、2年桜組・三木美月(みき・みつき)役の近藤華さんは「ギャップ」、同じく2年桜組・島田聖菜(しまだ・せいな)役の北里琉さんは「保健室登校」と、それぞれドラマのエピソードを交えながら話してくれました。
2つ目のテーマは「キラリと輝くあの人、“スター”の裏話」。「”スター”は堀田さん」と語るのは、3年桜組・藤村省吾(ふじむら・しょうご)役の日向亘さん。あるシーンの撮影で集中していたところ、堀田さんがそばにいてくれて心強かったと言います。藤村の恋人・堀麻里佳(ほり・まりか)役の菊地姫奈さんは、藤村役の日向さんを挙げました。菊地さんは人見知りで、かつカップルを演じた経験がなかったため不安だったところ、日向さんが明るく話しかけたことで良い演技につながったのだそうです。磯村さんを挙げたのは、2年桜組・内田圭人(うちだ・けいと)役の越山敬達さんと3年桜組・高瀬佑介(たかせ・ゆうすけ)役ののせりんさん。演技で悩んでいたところ、磯村さんにアドバイスやフォローをしてもらったことが印象に残っていたのだと言います。磯村さんは「覚えていない」と照れ隠しではぐらかしましたが、良い雰囲気で撮影が進んでいる様子です。最後に、本作がドラマ初出演となる議長団副議長・有島ルカ(ありしま・るか)役の栄莉弥さんが、「右も左もわからない中、演技しやすいように助けてくださる現場の皆さんが“スター”です!」と熱く締めてくれました。
会見のラスト、「このドラマでは、生徒たち11人のフレッシュさと一人ひとりの個性、そしてまっすぐなところを見ていただきたい」と、磯村さんは強調しました。「健治の話ではありますが、僕個人は生徒の話だと思っています。生徒たち一人ひとりがこのドラマをきっかけに、どんどん羽ばたいていってほしいです」と磯村さん。最後に、「校則や学校の問題、青春の叫びというところ。昨今は“白か黒か”で物事を区別しがちな世の中ですが、本来はさまざまな色があると思います。このドラマを通して、何か受け取っていただけたらうれしいです」と熱いメッセージを伝えてくれました。
取材・文:宅野美穂
都内在住のライター。主に、インタビュー記事を執筆。本とゲームと音楽を好む。
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