見てみよか

ヒロ・オクムラ「キャラを自認したら笑ってもらえるように」

2025.03.03

ヒロ・オクムラ「キャラを自認したら笑ってもらえるように」
3月8日(土)に迫った『R-1グランプリ2025』。
決勝戦にコマを進めたファイナリストたちのインタビューを毎日1本ずつ掲載していきます。
今回はヒロ・オクムラさんです。
オクムラさんはピン芸人としてだけではなく、ユニットの今夜も星が綺麗でも活動されていますね。しかも同ユニットでは2024年の『M-1グランプリ』で準決勝進出。敗者復活戦でのネタ「ヒッチハイク」は大きな笑いを起こしていました。かなり反響があったのではないですか。
ありがたいことにいろんな方からお声をかけていただきました。でも『M-1』準決勝で、700人満員の前でネタをやった翌日、ピンネタで出た劇場のライブはお客さんが7人でしたから。芸人仲間から「この場所に帰ってくるのが早すぎる」と言われたんですけど、僕としては一瞬、海面に空気を吸いに行っただけ(笑)あのまま海面に上がったらきっと乾いて死んでしまっていた。呼吸の仕方も違うでしょうし。深海の水圧に慣れちゃっているので、今、こうやって『R-1』決勝のことでまた海面に上がることになって、水圧でパンパンに膨らんでいる状態です。
ハハハ(笑)。でもオクムラさんは、たとえば「生徒会長の選挙」のネタ然り、ご自身のキャラクターの生かし方がよく分かっていらっしゃいますよね。
ピンネタがウケるようになってきたタイミングも、自分で自分のことをイジるようになったくらいからですね。本当は気が弱いのに、関西人なのでどこかで強く見せたいところもあって。あと芸人になる前は、自分が小柄だということも気付かなかったんです。なんなら小学生の頃は背が高い方だったから、そのマインドでここまできました。ツッコミ方も口汚い関西弁ですし。でも芸人になってからの10年間、周りの芸人から「なんか違う」と言われ続けてきて。そこでやっと「あ、自分って小さくて、弱そうに見えるんだ」と認められるようになったんです。
それからスタイルも変わってきた、と。
ちゃんと笑ってもらえるようになりました。先輩たちはずっと「お前はザコに見えるから、それを生かした方がいい」と助言してくれていたのに、なぜつっぱねてきたんだろうって今となっては感じますね。なんなら「誰がザコやねん!」と言い返していましたから。でも自分は見た目もそうだし、早口で口数も多いから、ザコとしての要件を全部満たしていているんですよね。
そんなオクムラさんが『R-1』で結果を残したら、そういう風に見える人たちの励みになるはず。
たしかに! これまでいろいろ肩身が狭い思いをしてきた全国のみなさま、それが武器になることもありますので一緒にがんばりましょう。

ヒロ・オクムラ

『R-1グランプリ2025』は2025年3月8日(土)よる6時30分から生放送(全国放送)です。

また「みよか」では優勝者予想を受付け中です(2025年3月8日よる7時まで、要:カンテレID登録/無料)。
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取材・文:田辺ユウキ
芸能ライター。大阪を拠点に全国のメディアへ寄稿。お笑い、音楽、映画、舞台など芸能全般の取材や分析の記事を執筆している。
miyoka
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