紘海(北川景子)と別れ、結城(大森南朋)との新しい生活が始まった萌子(一色香澄)。幸せそうな萌子を見た紘海は深く落ち込んでいました。どうにか紘海と萌子が和解できないかと願いながら見ていた『
あなたを奪ったその日から』最終話。3人が導いた結論は少し意外なものに感じました。
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萌子は、結城家での新しい生活に慣れつつありました。一方で、結城は紘海を告発するかどうか悩んでいる様子。告発することが正しいのか、萌子を裏切ることになるのではないかという迷いがあるように見えます。口では紘海を犯罪者と呼ぶも、実母の江身子(鶴田真由)からの「あの子にとっては育ての親なわけだし」という言葉には反論ができません。
萌子に嘘をついたことを後悔し、萌子の幸せそうな様子にショックを受けた紘海は、生きながら死んでいるようなすさんだ生活を送っていました。そんな紘海を支えたのは、雪子先生(原日出子)でした。萌子を傷つけてしまったと顔を歪(ゆが)めて涙ながらに懺悔(ざんげ)する紘海。誤解を解きたいというよりも、10年間の日々を否定するような言葉をぶつけて傷つけてしまったことへの後悔が大きいのでしょう。紘海の脳裏には、泣きながらお母さんとすがってくれた萌子の表情が焼きついているのかもしれません。雪子からしっかり生きて背中を見せることが萌子のためになるのではないかと励まされます。雪子の言葉をしっかりと反すうする紘海。前を見据えてテキパキと動き、仕事にも懸命に取り組めるようになっていきます。