見てみよか

INI・許豊凡「たま~に出すかわいい一面も見てほしい」【ぼくほし】

2025.07.12

INI・許豊凡「たま~に出すかわいい一面も見てほしい」【ぼくほし】
2025年7月14日(月)にスタートするカンテレ制作の“月10ドラマ”『僕達はまだその星の校則を知らない』の取材会が7月12日、大阪・カンテレ本社で開かれました。本作で本格俳優デビューとなるグローバル・ボーイズ・グループ・INIのメンバー、許豊凡(シュウ・フェンファン)さんが、「仕事できるのにツンツンしている緒川が、たま~に出すかわいい一面も見てほしい」と意気込みを語りました。
早くも『ぼくほし』の愛称でファンの間で親しまれる本作は、磯村勇斗さんが民放連続ドラマ初主演を務める完全オリジナルストーリー。独特の感性を持つがゆえに何事にも臆病で不器用な主人公・白鳥健治(磯村)が、少子化による共学化で揺れる私立高校にスクールロイヤー(学校弁護士)として派遣されることになり、法律や校則では簡単に解決できない若者たちの青春に必死に向き合っていく学園ヒューマン・ドラマです。
INI尾崎匠海さんとの共演ドラマを語る許豊凡さん(7/12 撮影)

INI尾崎匠海さんとの共演ドラマを語る許豊凡さん(7/12 撮影)

本格的な俳優デビューは本作が初。以前、INIメンバーの尾崎匠海さんが出演した『コンビニ★ヒーローズ ~あなたのSOS、いただきました!!~』(2022年・カンテレ制作)にゲスト出演したときのことは、いまでも鮮明に覚えているといいます。「僕は、道に迷ってコンビニに入って、道を尋ねる役で、台詞は一言だけ。『すいません。TKGホールってどこですか?』でした(笑)」。東京から飛行機で伊丹空港(大阪国際空港)に降り立ち、カンテレに到着、衣装合わせやメイクなどの準備を終えてからの撮影だったにもかかわらず、実際の撮影時間はわずか10~15分。「1日かけて緊張しながら準備したのに、一瞬で終わって、なんかそこまで緊張しなくてよかったのかな~と思いました(笑)」と笑顔で話します。とはいえ、このときのゲスト出演の経験が、いまにつながったといい、「いまもあの日のことを覚えていて、いつか芝居の仕事ができたらなと思わせてくれたきっかけになりました」と振り返ります。

知性派の許「演じるというより、自分のストーリーでした」

弁護士役を演じる許豊凡さん【ぼくほし】(7/12 撮影)

弁護士役を演じる許豊凡さん【ぼくほし】(7/12 撮影)

今回、許さんが演じるのは、健治が働く久留島法律事務所の同僚・緒川萌。中国出身で教育熱心な厳しい親に育てられた勤勉な弁護士を演じます。許さんは、慶應義塾大学経済学部卒業し、中国語、日本語、英語、韓国語と4ヵ国語も堪能な知性派です。「中国出身で、教育熱心な両親に育てられた・・・という設定は、まさに自分のよう。学生時代は、とても親が厳しかった。中学校受験もさせられて、成績も毎回、毎回見られて。演じるというより、自分のストーリーでした」
許さんが演じる緒川が、健治と一緒に働く久留島法律事務所は、3人の小ぢんまりした事務所だといいます。「市川実和子さん演じる所長の久留島さんは、大手の法律事務所に勤めていましたが、お金を稼ぐというより困っている人を助けるために独立したという設定。緒川もそういう人だなと解釈しています」ときっぱり。「僕も日ごろから社会問題だったり、中国に限らず海外の人が日本で直面している問題だったりを、積極的にニュースで見るようにしています。そこは緒川の気持ちと合っているのではと思います。スタッフさんが作ってくださった(セットの)デスクのファイルを芝居しながら読んでいるのですが、お金を稼げるような案件というより、困っている人を助ける…外国人問題や人権問題が多い。ディテールまでスタッフさんが作り込んでくださっていて、初日に現場に入って、自分の解釈と合っていると思いました」と振り返ります。
14日の初回は15分拡大して放送します。放送開始を前に、「緒川は、健治の1年先輩です。先輩なので、ツンツンしているけれど、たま~にかわいい一言が出てきます。仕事ができるのにツンツン。なのに、かわいい一面もあるんだなというところを実際に見ていただいて、感想を聞かせていただければうれしいなと思います」とアピールしていました。
文:西部マキコ
エンタメライター。初出の話を引き出すインタビューが得意。いま、ハマっているのは、大阪・関西万博。
miyoka
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