芦田愛菜主演・ドラマ『南田南弁護士は天才肌』第1話、“芦田南”の繊細な演技と表現力、日本版アレンジに感激!法廷劇も見ごたえ十分

芦田愛菜主演・ドラマ『南田南弁護士は天才肌』第1話、“芦田南”の繊細な演技と表現力、日本版アレンジに感激!法廷劇も見ごたえ十分
芦田愛菜さん主演ドラマ『南田南弁護士は天才肌』(カンテレ・フジテレビ系/毎週月曜 午後10:00)第1話が放送されました。
このドラマは韓国で2022年に放送され世界的にも大ヒットしたパク・ウンビン主演の『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の日本版リメイク。

主人公は自閉スペクトラム症の新人弁護士・南田南(芦田愛菜)。大学をトップの成績で卒業し、大手法律事務所に勤めることになった彼女が出会うさまざまな人たちとの交流、家族や友人との大切な絆(きずな)を通じ、弁護士として、そして一人の人間として成長していく姿を描くハートフル法廷ドラマです。

(以下、第1話のネタバレを含みます)

◆新人弁護士・南田南の記念すべき初出勤は?!

ドラマ『南田南弁護士は天才肌』第1話 角田晃広、芦田愛菜

ドラマ『南田南弁護士は天才肌』第1話 角田晃広、芦田愛菜

ドラマ『南田南弁護士は天才肌』第1話 朝加真由美、芦田愛菜

ドラマ『南田南弁護士は天才肌』第1話 朝加真由美、芦田愛菜

この秋から「広川・ハワード法律事務所」で働くことになった新人弁護士・南田南。自閉スペクトラム症で、天才的な記憶力を持つ彼女は、おむすび店「びーむす」を営む父・誠(角田晃広)と二人で暮らしていました。

出勤初日、パラリーガルの船井湊人(高橋文哉)の手助けもあって、なんとかオフィスにたどり着いた南でしたが、上司の宮地賢吾(山口馬木也)は彼女の業務遂行能力に疑問を抱き、事務所の代表・広川凪沙(平岩紙)に採用理由を尋ねます。しかし、彼女は含みのある微笑みを浮かべてはぐらかします。これは何やら思惑がありそう……。

そんな中、南はとある事件の弁護を担当することになります。被告人は自分が介護していた認知症の夫・一ノ瀬勲(斉木しげる)をアイロンで殴った殺人未遂の罪に問われた妻・圭子(朝加真由美)。しかも夫妻は南が子どもの頃に住んでいたアパートの隣人でした。
そんな中、南はとある事件の弁護を担当することになります。被告人は自分が介護していた認知症の夫・一ノ瀬勲(斉木しげる)をアイロンで殴った殺人未遂の罪に問われた妻・圭子(朝加真由美)。しかも夫妻は南が子どもの頃に住んでいたアパートの隣人でした。

◆誰も気づかなかった争点を見つけ出し、弁護士としての自覚が芽生える南

殺人未遂の罪に問われている圭子に対し、宮地から執行猶予を狙うよう指示される南。しかし、彼女は圭子が夫の年金で暮らしていること、殺人未遂罪になってしまうと財産を相続できない可能性があることに一人だけ気づき、殺人未遂より罪の軽い傷害罪で執行猶予を取りに行くことを提案します。

ところが法廷で勲の証人尋問が行われた第二回公判の日、勘違いによる逆恨みで、南の姿を見て激昂(げきこう)した勲はそのまま法廷の外に連れ出され、なんと搬送中に死亡してしまいます。検察はすかさず殺人罪への訴因変更し、より重い罪を圭子に問おうとします。
ドラマ『南田南弁護士は天才肌』第1話 山口馬木也、芦田愛菜、朝加真由美

ドラマ『南田南弁護士は天才肌』第1話 山口馬木也、芦田愛菜、朝加真由美

先輩弁護士から担当交代を告げられて落ち込む南でしたが、改めて自分が弁護士になろうとしたきっかけを思い出し、最後まで圭子の弁護を担当することを湊人に誓うのでした。

そして再び事件の担当弁護士として法廷に立った南は、宅配便の受領伝票に残された乱れた線から、勲が倒れる前にすでに硬膜下血腫を発症していた可能性を提示します。刑事事件の大原則である「疑わしくは被告人の利益に」を主張し、圭子のアイロンによる殴打と死亡の因果関係を揺るがせたのです。これに裁判長が「改めて検討し直す必要がありそうですね」と発言。こうして南は、見事に弁護士としての素晴らしいスタートを切ったのでした……。

◆細部にまで行き届いた丁寧な演技と演出に感激!

ドラマ『南田南弁護士は天才肌』第1話 芦田愛菜

ドラマ『南田南弁護士は天才肌』第1話 芦田愛菜

世界的な大ヒットドラマが原作とあって、どのような感じになるだろうと見守っていた人も多いと思われる『南田南弁護士は天才肌』第1話。芦田さんの演技を見て私がとても素晴らしいと感じたのは、瞳の動き。なかなか相手と視線を合わせられない繊細な演技に惹(ひ)きつけられました。それだけでなく、歩き方や手の動きもとても丁寧に表現されており、まさに“芦田南”がそこにいる! と思ったのは私だけではないでしょう。

原作ファンにはおなじみの「ウ・ヨンウが苦手な回転ドア」のシーンは、日本版ではロングエスカレーターになっていましたが、社会に飛び出したばかりの南が最初に直面する壁として、また、これから彼女(と湊人)には長い道のりが待っている、という比喩にも受け取れ、とても印象的でした。その後の湊人が教えるステップ「ズン・チャ・チャ」も含めて、この作品を象徴する大切なシーンの1つと言えるでしょう。
ドラマ『南田南弁護士は天才肌』第1話 高橋文哉

ドラマ『南田南弁護士は天才肌』第1話 高橋文哉

さらに個人的に大大大好きな、ウ・ヨンウの親友・グラミ(日本版では柿原りんかさん演じる莉々衣)との挨拶もしっかり再現されており、原作ファンとしてもアレンジの丁寧さに感激しました。

もちろん、本筋である法廷シーンも見ごたえ十分。多くの人が気づけなかった裁判の争点に南が気づくシーンでは「そうそう! これこれ!」と、思わず声を出してしまいました(一陣の風が吹いて南の髪がふわっとする演出もしっかり再現されています)。

これから南がどんな活躍をするのか、立ち塞がるさまざまな壁をどう乗り越えていくのか非常に楽しみな『南田南弁護士は天才肌』。月曜日の夜10時が今から待ち遠しいです。ではまた来週! 南田 to the 南! タッチ! シャッチ!
文:中村裕一
エンターテイメントジャーナリスト。自らの経験に基づいたテレビドラマの総括レビューや、俳優への深掘りインタビューなどを手がける。
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