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実験中にスパーク?売れ筋レンジの開発秘話【ウラマヨ!】

2024.10.12

実験中にスパーク?売れ筋レンジの開発秘話【ウラマヨ!】
毎週土曜の昼下がりに、芸能人やヒット商品など世間の話題を集めるモノの裏側に迫る、カンテレの情報バラエティー番組『ウラマヨ!』(関西ローカル)。10月12日(土)は【家電・食品・アイデアグッズ キッチン革命の裏側】を放送。その中から、これまでなかった機能で調理時間を大幅に短縮できるという、象印マホービンが開発した“革命的なオーブンレンジ”についてお届けします。
大阪市北区のヨドバシカメラ マルチメディア梅田で、家電コンシェルジュが「前代未聞の電子レンジなんです」と興奮気味に紹介したのが、象印マホービン“EVERINO(エブリノ)”(5万5600円・税込 ※ヨドバシカメラ9/9時点での価格)。
累計15万台売れているというその革命的な機能が、専用ボウルを角皿のレールに差し込んで、浮かせて調理する“うきレジ”。普通の電子レンジは直置きして温めるため、マイクロ波が底の部分に集中するなど、加熱のムラが生まれます。そこでボウルを浮かせることで、全ての方向からマイクロ波が食材に届きムラを抑えて調理時間も短く済むのです。

この革命的な商品を開発したのは、象印マホービン商品企画部の稗田雅則さんと、シニアアドバイザーの金井孝博さん。これまでなかった“浮かせる”というアイデアがひらめいた理由について聞いてみると、「我々がレンジについて全く素人だったからです」と稗田さん。金井さんも「どうやって浮かせたらいいのかっていうのが、多分ほかのメーカーさんでは発想が生まれなかったと思うんですね」と口をそろえました。
象印ではかつて温めるだけの単機能レンジを扱っていたものの、2005年に販売終了。以来17年ぶりの挑戦となるオーブンレンジの開発に抜擢(ばってき)されたのが稗田さんたちでした。

“加熱のムラをなくすには浮かせればいい”と気付いたものの、電子レンジについては素人だっただけに、そこからは失敗の連続。稗田さんは「どうやって浮かせるかというところで、最初は金属製の角皿で検証していましたらスパーク、火花が散って。ボウルもプラスチック製で検証したら溶けちゃいました(笑)」と恥ずかしそうに振り返っていました。

そうした試行錯誤を繰り返して角皿をセラミック、ボウルを耐熱性ガラスに変更し、浮かせるレンジが完成。ちなみに角皿をセラミックにした副産物として、レンジで食材の芯まで加熱し、その後自動でグリルに切り換えて表面を焼き上げる“レジグリ”という機能も生まれました。
スタジオに登場した稗田さんは、MCのブラックマヨネーズ・小杉さんから「電子レンジでスパークって、初歩のミスな感じがするんですけど…(笑)」吉田さんからも「プラの容器を変型さすって俺ら以下ですよ!」と総ツッコミにあったものの、「当時はやったらアカンことをしょっちゅうやってました。今は大丈夫です(笑)」と笑顔。

また、17年ぶりとなる電子レンジの開発担当に抜擢(ばってき)されたことについて、吉田さんが「そこを任されるっちゅうのは、かなりのプレッシャーですよね、“どうしよう…”ってなりますよね?」と、それまで炊飯器の開発者だったという稗田さんの気持ちを察したところ、「そうですね、結構定年も近いんで…はい。もう先が見えてますから」と実は不安でいっぱいだったと告白。「“最後に変な感じになってもイヤやな”みたいな?」と小杉さんが尋ねると、「そうです(笑)。“穏やかに定年を”と思ってたらどうしようっていう…」とサラリーマンの悲哀を感じさせましたが、「最後に大功績あげられましたやん!」と称賛され、稗田さんは充実感たっぷりの表情を見せていたのでした。
番組ではこのほかにも、味の素が開発した“フライパン1つでパスタが作れる革命的な調味料”や、ダイソーの“最新・革命的アイテム”など、まさにキッチンに革命を起こす家電・食品・アイデアグッズを次々紹介。豪華視聴者プレゼントもありますよ。
miyoka
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