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全ての子どもたちに音楽のすばらしさを! 音“楽”の伝道師「Everly」の小学校訪問コンサートに潜入!

2023.11.14

全ての子どもたちに音楽のすばらしさを!   音“楽”の伝道師「Everly」の小学校訪問コンサートに潜入!
東京オリンピック聖火式イベントで演奏したり、企業CMに楽曲を提供するなど、その活躍の幅が広い「Everly(エヴァリー)」。バイオリンとヴォーカルを担当する松尾賛之(ただし)さんとピアノを担当する松尾悟郎さんの兄弟を中心とするポップス&クラシックバンドです。

全国各地でコンサートを開催するほか、小学校や幼稚園、保育園への訪問コンサートも毎年1,000公演以上実施しています。今回はメンバーの中から松尾兄弟が大阪市瓜破東小学校で訪問公演をするということでその様子を取材しました。

コンサートが始まる前から様子を伺う子どもたち。体育館に集まった全校生徒に「コンサートを楽しみにしていた人?」と先生が問いかけると、ほとんどの児童が手を挙げていて、とても楽しみにしている様子が伝わってきました。
今回のコンサートを企画した先生からの紹介によりコンサートがスタート。オープニングは既に始まっているのに、松尾兄弟の姿は、まだどこにも見当たりません。
どこからか音が聞こえると思った瞬間、体育館の入り口より勢いよく登場。賛之さんは、バイオリンを弾きながら壇上の方へと進み、ピアノ担当の悟郎さんは、急いでピアノに走って行きます。こんな感じでスタートすると思っていなかったので、コンサートが始まったのだと知って、慌ててカメラを手にして、写真を撮り始めました。
耳なじみのある曲が演奏されると「この曲、知ってる!」とうなずく児童たち。一通り演奏が終わって、賛之さんが作曲家の名前を尋ねると、すぐさまにベートーベンやバッハと作曲家の名前を答えます。ちなみに、演奏されていた曲は「トルコ行進曲」。正解はモーツァルトでした。
中でも特に印象的だったのは、楽器の説明。賛之さんが一つに束ねてある弓毛を棒から取り外して、ぐにゃっと曲げてみせると、児童たちも「ええー!?」とびっくりしながらも盛り上がります。バイオリンの弓はとても繊細だという印象があったのですが、こういう一見ご法度なパフォーマンスは大ウケしますね!
「バイオリンを弾いてみたい人?」と聞かれると、児童たちはみんな手を挙げていました。少し困った表情で誰にしようかと悩んでいた賛之さんが「弾いたことがない人で」とお願いする場面では、思わず笑ってしまいました。
「マンボー No.5」では、音楽に合わせて掛け声をかけるようお願いして演奏がスタートします。最初、児童たちの掛け声は小さくて、みんなまだ照れている様子でしたが、賛之さんがマイクを向けて、掛け声をお願いする度にどんどん声は大きくなっていきました。次は誰にマイクを向けられるのか。興味津々の様子で、みんなの視線が自然と賛之さんの動きを追いかけます。一番のピークは、先生がマイクを向けられたとき。先生の掛け声に大きく笑いながら、我も我もと前のめりに声を上げ、曲が終わるころには、「アーッ、ウーッ!」という掛け声が体育館中に響き渡りました。
一般的なクラシックのコンサートは、静かに鑑賞することが多いと思います。しかし、賛之さんは、児童の間を歩き回りながらバイオリンを弾き、近くでその様子を見てもらったり、児童たちに実際にバイオリンを弾いてもらったりと、ただ音楽を聴くだけで終わらせないようにする工夫がなされていていました。
オリジナル曲を二つとパッヘルベルの「カノン」、ディズニーメドレーと続き、最後には、大阪市立瓜破東小学校の校歌を斉唱。メロディーがバイオリンの音色と非常にマッチしていて、児童たちも爽やかな気持ちで歌うことができたと思います。児童たちの歌声からは「ありがとう」という気持ちが伝わってきて、聴いていてとても心地よかったです。今回の訪問コンサートについて松尾兄弟は「みんなの笑顔をたくさんうかがうことができて、僕らも幸せでした。音楽のある彩豊かな人生を楽しむ一つのきっかけになればうれしいです」と語りました。
訪問コンサートで日々忙しい「Everly」ですが、11/18(土)に大阪市中央公会堂でコンサートを開催します。一日2回公演で、2回目は、既に完売していますが、1席または前後連席でもご了承いただける方は、若干枚数ご案内できるとのことなので、気になる方は公式HPをチェックしてみてください。
アーティスト情報
miyoka
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