いよいよ4月13日(日)に開幕が迫った「大阪・関西万博」。8人のプロデューサーによるシグネチャーパビリオンが3日(木)に公開され、会場の夢洲に初めて足を踏み入れました。
最寄り駅となる夢洲駅に到着すると、駅構内はサイバー感に溢れてもう別世界。改札を抜けて地上に出れば目の前に大屋根リングが見え、「いよいよだな」と期待がふくらみます。
開幕まであと10日ですが、いたるところで工事やセッティングの真っ最中。とはいえ、印象として外観は完成しているパビリオンも多く、それぞれ現場のみなさんが内装や外構など最後の仕上げにかかっているようでした。
今回公開されたのは同万博会場の中心に位置し、「未来」を感じるための特別な展示が集まる8つのシグネチャーパビリオン。
時間の関係で私はすべてを見て回ることはできなかったのですが、データサイエンティストの宮田裕章さんがプロデュースのパビリオン「Better Co-Being 」と隣接する「静けさの森」、ロボット工学者の石黒浩さんがプロデュースのパビリオン「いのちの未来 」を体験してきました。
■ ふしぎな石と巡るアート体験「Better Co-Being 」
足を踏み入れた際は、「屋根も壁もない公園の一角に置かれたアート作品」としか感じられなかったパビリオン「Better Co-Being 」ですが、振動する不思議な石「エコーブ」と専用のWebアプリの説明を受けて、パビリオン内を移動するとそのイメージは一変。
「エコーブ」が握る人の手を右へ左へと引っ張ったり、立ち位置によって脈を打ったり、また連動してアート作品のメッセージをWebアプリの画面に表示してくれるのです。
「共鳴」がテーマとあって、人と世界の共鳴を表すインスタレーション作品のエリアでは、30個のスピーカーから世界各地の人がさまざまな言語で9から1までカウントダウン。参加者が空を見上げてその声の持ち主を思うことで繋がり共鳴する、というコンセプトのようです。
天気に左右される施設ですが、それも楽しみのひとつ。ここにある3種のアート作品はその時々で違って見え、「エコーブ」と共に世界や未来との共鳴を感じさせてくれる、そんな穏やかな時間を過ごすことができました。
■ オノ・ヨーコら5組のアート作品が点在「静けさの森」
パビリオン「Better Co-Being 」を含む公園スペースが「静けさの森」。ここではアーティストらによるアート体験やイベントが開催されますが、エリア内には5つのアートが展示されています。
参加するアーティストは、ジョン・レノンと共に活動したオノ・ヨーコや、「金沢21世紀美術館」にあるスイミング・プールで知られるレアンドロ・エルリッヒなど5組。
プロデューサーの宮田さんが、どれも「見る人によって感じ方も違うはず」と話す通り、楽しみ方は人それぞれ。森の中を散策しながらアートに触れることで、ほかのパビリオン体験だけでは得られない感性が養われそうです。
■ 人間と大差ないアンドロイドが問う「いのちの未来 」
「すごい!」のひと言です。ご自身やマツコ・デラックスのアンドロイドを作られたことで知られる石黒教授がプロデュースだから、「きっとロボットがたくさん出てくるのだろう」とは思っていましたが、ここまで人間に近づいた動きをするとは思っていませんでした。
まばたきなど顔の表情、肩甲骨から連動する動き、肘から指先までの滑らかな所作、どのアンドロイドを見ても感心すること間違いありません。パビリオン内ではある家族の日常をストーリー性をもって追うのですが、途中でマツコロイドもちゃっかり登場します。
とても驚きの連続ではありましたが、石黒教授がこのストーリーで提示される「いのちの未来」が、私にとっては非常に重く感じられ、この原稿を書いている今でさえ尾を引いています。ほかのシグネチャーパビリオン同様に万博テーマの「いのち」を深く考えた死生観に関係するので内容を紹介するのは控えますが、現地に足を運んでぜひご自身で体験してみてください。
158の国と地域、7つの国際機関が参加する「大阪・関西万博」。開催は、4月13日(日)〜10月13日(月)の朝9時から夜10時まで。詳細は公式サイトにてご確認ください。
「大阪・関西万博」公式サイト
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