2025年4月13日(日)から開幕する大阪・関西万博。会場の真ん中には訪れる全ての人が「いのち」について考えることができるシグニチャーパビリオンが集まっています。
開幕に先駆けて4月3日(木)に8名のプロデューサーたちによるお披露目会が開催され、一足先に体験してきました。その中から3つを紹介します。
■創造力と想像力であらゆる垣根を突破しよう「いのちの遊び場 クラゲ館」
「いのちの遊び場 クラゲ館」はジャズピアニストで数学研究者でもある中島さち子さんがプロデューサーを務めるパビリオンです。
「なぜクラゲ?」と思いますよね。クラゲは変幻自在に姿を変えて生きる身体の象徴としてこのパビリオンのアイコンとなったのです。
中島さんは「万博というと何かと大きなものを想像しますが、弱くて小さくて少ないものがもつエネルギーを爆発させたいという思いです」と語ります。
コンセプトは単純明快です。みんなが持っている創造性を開放して、違うことを認めあう。遊びを通していのちの普遍的価値を見つめることにフォーカスされています。
開放的なパビリオンは外から見るとクラゲのような形をしていて、中に入ると小さな木片が組み上がって作られた「創造の木」が、大きく枝を広げたようになっていることがわかります。音を奏でる楽器などもあり、自由に触ることができます。風が通るこのエリアはデジタル展示多い中でどこかホッとする空気を纏っています。5月以降はほぼ毎日ワークショップが展開され、海外の人たちと一緒に何かを作ったり学ぶ機会があるとのこと。
予約をすると、地階の「いのちの根っこ」エリアに入場できます。そこでは振動する椅子に座っていのちの様々な音を聴いたり、別ゾーンでは360度映像と生演奏に合わせて世界の祭りを体験できます。
■自分のアバターと対話する「null2(ヌルヌル)」
メディアアーティストの落合陽一プロデューサーが作ったパビリオンは「null2(ヌルヌル)」。
奇想天外な外観が目を引くパピリオンです。中島さんとは対照的に「万博でしか実現し得ないスケールの大きなもの、ここでしか見られないもの」を作りたかったそう。
鏡でできた彫刻のような建物はホルン型のスピーカーのようでもあり、音の振動で壁が揺れたり、前後に伸びたり縮んだりする不思議な造形物です。このパビリオンのテーマは「いのちを磨く」。日本人が古来より鏡を磨いてきた歴史に発想を得たとのことで、人間はAIと出会ってどう変わっていくのかといった、かなり実験的な試みが展開されています。
中に入ると部屋全面がデジタルアート空間になっています。天井と床はLEDパネルで作られています。なので入場時には靴を脱ぎます。
アプリを使って館の外にある3Dスキャナーで全身をスキャンすると、自分のアバターを作ることができ、予約抽選にあたれば360度映像が無限に連なるこの部屋で、自分のデジタルアバターと対話することができます。
この部屋の側面はハーフミラーできていて、実は部屋の外からは中の様子をみることができ、このエリアは予約なしで体験が可能です。こちらもデジタル空間なので没入感たっぷり。
アバターは会場での体験後も語り続けることで、写し鏡のようにアプリの中で成長させることができます。客観的に自分のことがわかって、自分磨きができるのかもしれませんね。
■幻想的な光でつづる生命の流れ「いのち動的平衡館」
生物学者の福岡伸一さんがプロデュースする「いのちの動的平衡館」は「いのちとは何か?いのちは有限だから輝くのでは」と問いかけます。32万個の光球からなる立体シアターでは、細胞が産まれ、さまざまな生物となりやがては消えていく、という38億年の生命のドラマを繊細な光の粒で描き出します。
「私たちはどこから来て、どこへ行くのか」。流れの中にある「いのち」を実感することができます。
視覚・聴覚の補助が必要な方に向けては、視覚補助としてオープンイヤー型のイヤホンが用意されており、聴覚補助では、床や触覚デバイスが音に合わせ振動し、映像の臨場感を体験できるそうです。
シグニチャーパビリオンの詳細は
https://www.expo2025.or.jp/project/
大阪・関西万博は2025年4月13日(日)〜10月13日(月・祝)の期間中、午前9時から午後10時まで開催。
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