多くの色を重ねた鮮やかなデザインが魅力的なアフリカンプリント。実は京都との縁が深いこの生地が、大阪・関西万博に6月30日から期間限定で出展されます。
アフリカンプリントは、独特な色彩感覚とデザインセンスで作られ、古くからアフリカ全土で好まれた生地。世界各国で作られるなか、1950年代から1980年代前半まで日本でも生産され、京都もその中心でした。
そんな、かつて京都でアフリカンプリントが生産されていた歴史を受け継いで、京都の輸入販売事業者「AFURIKA DOGS(アフリカドッグス)」が、現代の技術とアイデアを融合。「京都産アフリカンプリントシリーズ」として販売されています。
今回、京都が長い歴史の中で培ってきた技術とアフリカの多様な文化との融合を感じてもらいたい、と同シリーズの作品が大阪・関西万博の「関西パビリオン」京都ブースに展示。
シリーズは現在3種あり、ひとつはトーゴの村で暮らす子どもたちが描いた絵を図案化し、2023年に京都の手捺染技術を駆使して布に仕上げた「京風アフリカンプリント」。
さらに、約半世紀前に日本企業がナイジェリアで生産していたアフリカンプリントのデザインを2024年、京都工芸繊維大学・美術工芸資料館との連携により復元した「アレワ紡テキスタイル」。
そして2025年に発表した、タンザニア発祥のポップアート「ティンガティンガ」を京都のデジタル捺染技術で表現した「ティンガティンガ布」の3種です。
同社は、「京都産業の底力を示す重要な機会であり、アフリカ文化と日本の技術が織りなす創造的な融合を多くの来場者に体感していただきたい」と話しており、アフリカと日本を繋ぐ架け橋となることを目指しているとのことです。
展示期間は、6月30日(月)から7月6日(日)までの1週間。詳細は公式サイトにて確認ください。
「京都産アフリカンプリントシリーズ」展示
期間:2025年6月30日(月)~7月6日(日)
場所:大阪・関西万博 関西パビリオン/京都ブース
https://afurikadogs.com/
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