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20分が一瞬な万博展示、動く球体が光を放つ滋賀県ブース

2025.07.30

20分が一瞬な万博展示、動く球体が光を放つ滋賀県ブース
大阪・関西万博の会場で、地元・関西の魅力を発信する関西パビリオン。9府県(滋賀、京都、兵庫、奈良、和歌山、鳥取、徳島、福井、三重)が参加するなか、滋賀県ブースでは映像と光を用いた空間アートが導入されていると聞き、足を運んでみました。

■パビリオン内に待ち列ができるブースのひとつ滋賀県

パビリオン内は放射線状にブースが設置。シグネチャーパビリオン「いのちのあかし」でスポットを浴びる奈良県を除いた8府県がブースを構え、恐竜王国・福井県はVR体験を、鳥取県はプロジェクション映像による砂丘の疑似体験を実施するなど、各ブース前には待ち列ができています。

そのひとつ、滋賀県のブースでは、キネティック・ライト・ビジョンという技術を使って映像と光がリンクするアートのような大型ビジョンが展示。滋賀県の広報担当者は、「SNSでも好評いただいてまして、すごい待ち列もできています」と笑顔を見せます。

■映像に合わせて動く光のアート「こうなるとは…」

県内を1年かけて撮影した映像は四季折々の滋賀を映し出し、部屋の中央に配置された光のアートが映像に合わせて色を変えながら動くことで、その魅力を再現。川の水しぶきやひらひらと散る紅葉、にぎやかなお祭りや花火の様子などが表現され、特に映像とリンクしてゆらゆら揺らぐホタルの放つ光は必見です。

広報担当者は、「1回の入場は40人程度。最初は35人だったのですが、ちょっとさばききれへんな、と増やしました。上映時間は約20分あって、途中で出ていただいて構わないのですが、最初から最後まで観てくださる人や、『途中からやったしもう1周観たいわ』って言ってくださる方もいて」と説明。

制作したルーセントデザインの松尾高弘代表は撮影にも同行し、イメージを膨らませて映像に合った展示を提案したといい、広報担当者は「僕も最初に案を聞いたときにはどういうことかわからなかったのですが、こうなるとは…」と仕上がりには驚いたと話します。

また、「使用したキネティック・ライト・ビジョンという装置を、映像と連動して動かすコンテンツは世界で初めての挑戦。万博が実験的な場なのでやってみようと取り組んだのですが、最初は思うように動かなくて大変やったんです」と打ち明けますが、その甲斐(かい)あってか、とても滑らかな動きをしていて、約20分はあっという間に過ぎてしまいました。

■県内のさまざまな企業とコラボ、まだまだイベントも

このほか、ブース入口に設置された約1.8mの丸いスクリーンが信楽焼で、奥のカーテンも僧侶が着る服を作っている業者が同じ素材で制作しているなど、「このブースでは、ちょっと試してみよう、挑戦してみよう、ということを県内の10社とコラボしています」とも。

今後パビリオンの横にあるイベントスペースでは、『滋賀魅力体験ウィーク』を8月27日(水)〜9月1日(月)まで実施。県内の企業や美術館が参加し、展示やワークショップなどが開催されます。

滋賀エキスポミュージアム
https://expo2025-shiga.jp/
関西パビリオン
https://future.kouiki-kansai.jp/

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