毎週土曜の昼下がりに、芸能人やヒット商品など世間の話題を集めるモノの裏側に迫る、カンテレの情報バラエティー番組『ウラマヨ!』(関西ローカル)。12月7日(土)は、ひとつのグルメをテーマに街の人気店や名物メニューをクイズ形式でのぞき見する企画【グルメ裏検定】の“ラーメン編”を放送。その中から、この5年間で店舗数は約3倍、今年度売上70億円を達成予定という関西発のラーメンチェーン<まこと屋>についてお届けします。
関西を中心に100店舗を出店するなど、今グイグイ来ているまこと屋。毎日各店舗で牛骨からスープをとっている看板メニュー・牛白湯ラーメンを筆頭に、鶏じゃんラーメン、熟成背脂醤油(しょうゆ)ラーメン(いずれも税込820円)といった様々なメニューが楽しめる店です。
多くのラーメン店がひしめく群雄割拠の時代、いかにして売上を伸ばしているのでしょうか。店内をのぞき見してみると、目立つのが小さな子どもを連れた家族の姿。繁盛のカギは、まこと屋が掲げる“家族が喜ぶラーメン屋”というコンセプトにあるようです。
実は、まこと屋は1999年、大阪・福島に“鱶鰭(ふかひれ)屋”という別の名前で創業。フカヒレの餡(あん)がのったラーメンで、当時は個人客をメインターゲットに心斎橋などの繁華街等へ出店していたものの、高級志向かつ変わり種ラーメンということで徐々にお客さんは減り、閉店間際まで追い込まれることに…。
そこで2003年、看板メニューだったフカヒレラーメンをやめ、現在でも人気の牛骨、鶏がらベースの2種類のラーメンに変更し、屋号を今のまこと屋に。その後さらなる改革として、メニューはそのままに繁華街とは正反対の郊外に新店舗をオープンしました。
一方、大人気の牛白湯ラーメンは偶然誕生したそうで、スタジオに登場した専務取締役・宮平幸太さんは「僕らの創業者が元々牛丼屋さんで働いていて、牛骨を仕入れるルートがあったんです。そこで牛骨でスープを出してみたところ、正直牛骨ってスープが出にくくて…。しかも素人集団だったんですけど、本当にたまたまうまいことスープが出て、それが僕らの看板になりました」と明かしました。
しかし、本当に“たまたま”だったため、「スープが出るタイミングが25時間の時もあれば、40時間くらいかかる時もあったんです。同じ時間にすると出来る量が不安定で、それで一回メニューから無くしたことがありました」と告白。
これにはMCのブラックマヨネーズ小杉さんも驚いた様子で、「どうやって復活したんですか!?」と尋ねたところ、宮平さんは「15年くらい前なんですけど、圧力寸胴を売る営業マンの方とのご縁がありまして“味も時間も安定しますよ”と。ウソやろと思ってやってみたら、本当に毎回一緒の時間で一緒の量、一緒の味にできて。そこから一気に出店が見えた感じでした」と、運や縁にも恵まれながら、現在の成功を収めることができたと振り返っていました。
番組ではこのほか、関西のラーメン事情を知り尽くす“ラーメンWalker”の編集長が教える、イマ絶対に行くべきラーメン店を一挙公開。最新版の表紙を飾った究極の一杯や、トレンドだという“ワンタンしょうゆラーメン”の名店などが続々登場。
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