最凶シリアルキラーは25人殺しの楓(山崎紘菜)!牧野(奥野壮)への銃撃に隠された真実を追う中、磯貝(横山裕)の婚約者事件の核心にヒナタ(関水渚)と迫る—— ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』第11話

最凶シリアルキラーは25人殺しの楓(山崎紘菜)!牧野(奥野壮)への銃撃に隠された真実を追う中、磯貝(横山裕)の婚約者事件の核心にヒナタ(関水渚)と迫る—— ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』第11話
最終章に突入している水ドラ★イレブン『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』(カンテレ・フジテレビ系/毎週水曜 午後11:00)の第11話が9月9日放送されました。
磯貝史郎(横山裕)の後輩刑事・牧野信一(奥野壮)が、アーティスト・HACHISUを名乗って黒井ヒナタ(関水渚)をおびき出し、駆けつけた警視庁捜査一課の刑事・ 鶴岡楓(山崎紘菜)の銃弾に倒れた前回に続き、今回も思わぬ真実に息をのむ展開となりました。

(以降、第11話のネタバレを含みます)

◆牧野は本当にシリアルキラーなのか——浮かび上がる冤罪(えんざい)の気配

牧野は銃弾に倒れ、死亡が確認されました。警視庁池袋南署には大きな動揺が走ります。楓の発砲は「正当防衛」として処理され、亡くなった牧野の自宅からは失踪者たちの遺品や、3年前に消えた磯貝の婚約者・川田梓(小島藤子)の所持品、さらに高齢者宅からの盗品が次々と発見。警察組織は衝撃を受けながらも、「現職刑事・牧野による単独の連続犯行および窃盗」として速やかにこれまでのシリアルキラー(猟奇的連続殺人鬼)事件の幕を引こうとしていました。
しかし、磯貝だけはその結論をすんなり受け入れられません。なぜなら、殺人犯の手に触れると“殺した人数”が見える ヒナタ(関水渚)が牧野の手に触れた時、殺した人数は見えなかったからです。ヒナタは自らの能力で確かめた「牧野さんは、誰も殺していない」という確信を磯貝に伝えます。行方不明者たちの所持品が部屋から次々と発見されたことから、証拠は牧野を犯人だと示している。しかしヒナタの異能は牧野がシリアルキラーではないという無実を示している。磯貝は後輩の牧野を信じたい気持ちと、目の前に積み上がる証拠の間で揺れ続けます。

ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』11話 磯貝史郎(横山裕)、黒井ヒナタ(関水渚)

◆いい人の顔が怖くなる。楓の「25」が突きつけた戦慄

ヒナタは牧野のことを調べるため、彼の母が入院している病院へ向かいます。そこで偶然出くわしたのが、銃で撃ってしまったことを牧野の母親に直接謝罪するために訪れていた楓でした。 これまで“謎の通報者”として警察から追われていたヒナタは逃げようとしましたが、楓に手をつかまれてしまいます。楓の手に触れた瞬間、ヒナタの目に飛び込んできたのは——まさかの「25」という禍々しい数字。楓こそが、25人を殺したシリアルキラーだったのです。

ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』10話 鶴岡楓(山崎紘菜)

これはさすがに震えます。楓はこれまで、優秀な刑事として“謎の通報者”を追い、磯貝を疑いながらも心配し、寄り添ってきました。磯貝の同期として、梓の親友として、そしてどこか磯貝への好意すら感じさせる存在として描かれてきた彼女が、まさかの猟奇犯。しかも「25」という数字は、これまで登場してきた犯人たちの中でも異様な重さがあります。

さらに怖いのは、牧野の死です。牧野が真犯人ではないのであれば、彼を撃った楓の行動は一気に別の意味を帯びてきます。彼女が優秀な刑事だからこそ、証拠を整え、牧野に罪を着せているのではないかと考えてしまいます。どこまで歪(ゆが)んでいるのか…常人には計り知れない恐ろしさに背筋が凍りました。

◆楓の“親切”はなぜ過剰なのか。見えてきた殺しの条件

「楓が25人を殺したシリアルキラーだ」とヒナタから告げられた磯貝は、激しいショックを受けながらも、その言葉を無視することはできません。信頼していた楓だからこそ、すぐには受け入れられない磯貝ですが、「ずっと先輩(磯貝)に憧れていて、先輩みたい(な刑事)になりたかった」と牧野に言われた言葉を胸に、楓を調べることを決意。過去の失踪者リストから楓との接点があった人物をピックアップし、ヒナタに調査を依頼します。

ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』11話 磯貝史郎(横山裕)

"謎の通報者”として楓に警戒されているふたりは、正面から動けませんが、ヒナタ持ち前の変装術と突破力、それと磯貝の捜査力と機転の良さが相まって、楓と失踪者たちとの接点が明らかになっていきます。

ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』11話 黒井ヒナタ(関水渚)

すると、楓が「過剰なまでに親切に寄り添い、お礼のプレゼントを受け取った直後」にターゲットが姿を消している共通点が浮かび上がりました。3年前、梓も結婚式の二次会の幹事を務めてくれた楓にお礼としてワンピースを贈った直後に失踪しています。楓の殺しのトリガーは“プレゼント”。親切が殺意に変わる条件が見えたことで、物語はいよいよ最終対決へと向かっていきます。

この重苦しい緊迫感のなかでも、磯貝とヒナタの息の合った掛け合いが絶妙な緩急を生み出し、バディとしての信頼関係の深さを感じさせてくれます。この軽快な歳の差コンビのやり取りもあと1話と思うと淋(さび)しいものです。

◆「これで楓は俺を殺してくれる」——危険すぎる磯貝のオトリ作戦

楓の「殺しのトリガー」を突き止めた磯貝は、自らターゲットとなる決意を固めます。公園のベンチで楓を呼び出し、軽食を分け合いながら、牧野をシリアルキラーだと思い込んだふりをして「梓の事件を終わらせてくれてありがとう」と感謝を口にする磯貝。そしてポケットから取り出した婚約指輪を開き、「受け取ってくれないか」とまるで本当のプロポーズのような言葉で“プレゼント”を渡すのです。楓は一瞬の驚きのあと、涙ながらに「とっても幸せ」と指輪を受け取ります。一瞬だけシリアルキラーの笑みを浮かべて。

ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』11話 鶴岡楓(山崎紘菜)

磯貝は「これで楓は俺を殺してくれる」と考えています。しかし、この急なプロポーズを、楓は本当に信じているのでしょうか。いくら梓の事件が解決したからといって、すぐに楓へ心変わりするのは不自然です。しかも楓は、これまで何度も鋭い読みを見せてきた優秀な刑事。磯貝が自分の正体に気づいている可能性に、勘づいていてもおかしくありません。これまでのようにオトリ作戦に乗ってくれるのでしょうか?楓の方が上手(うわて)な気がします……大丈夫か?!磯貝!

◆最終回、磯貝とヒナタは楓の“真実”にたどり着けるのか

第11話のラスト、楓は磯貝を「ふたりきりになれるところ」へ連れ出します。ヒナタからの電話に気づきながら、磯貝はスマホの電源を切りますが、ヒナタが黙って待機しているはずもないでしょう。

次回はいよいよ最終回。3年前に梓を奪い、25人もの命を奪ってきた狂気犯の鶴岡楓との最終決戦が描かれます。なぜ彼女はそれほどまでの殺しを重ねてきたのか、彼女が背負う「業」の全貌とは何なのか。命を賭してオトリとなった磯貝と、彼を救うために走るヒナタ。ふたりの「共犯者」が辿(たど)り着く結末を、息をのんで見届けるしかありません。

ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』11話 磯貝史郎(横山裕)、鶴岡楓(山崎紘菜)

文:鈴木まこと
編集プロダクション・広告制作会社で編集・ディレクター・ライターとして活動。年間100本以上観るほどドラマ好きで、エンタメライターとしても執筆中。
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