復讐を果たせず苦境に立つヒナタ(関水渚)に警察が追る! 磯貝(横山裕)が過去の“転落死”から導き出した衝撃の真実とは?ヒナタの異能につながる秘密も明らかに—— ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』第9話
水ドラ★イレブン『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』(カンテレ・フジテレビ系/毎週水曜 午後11:00)の第9話が、8月26日に放送されました。
第8話で黒井ヒナタ(関水渚)は、姉・黒井アキ(樋口日奈)を殺したシリアルキラー(猟奇的連続殺人鬼) ・猫田陽 (小出恵介)と対峙(たいじ)しました。復讐(ふくしゅう)を果たそうとするヒナタでしたが、これまで事件を知らせていた “謎の通報者”の正体が彼女であるとにらんだ警察の追手が迫っていました。それを察知した極秘にバディを組む刑事・磯貝史郎 (横山裕)に復讐を制止され、ヒナタはその場から逃げ出すことになります。
(以降、第9話のネタバレを含みます)
(以降、第9話のネタバレを含みます)
◆復讐を奪われたヒナタと、どう接していいか分からない磯貝
猫田の現場から逃げ出した直後、ヒナタは姉の仇(かたき)を討てなかった悔しさと虚無感から、復讐の機会を奪った磯貝に激しい苛立ちを見せます。「なんで止めたの」「あいつを殺せなければ意味がない」と。これまで彼女は、姉の失踪の真相を知るために危険な捜査にも飛び込んできました。しかし、ようやく真実が明らかになったにもかかわらず、 その目的の中心にあった猫田を殺すことができなかったのです。ヒナタは、磯貝に「復讐しないとだもんね。私を使って」と大切な婚約者を奪われた磯貝の思いを突くように苛立ちをぶつけ、「私はもう…協力できない」と告げます。
ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』9話 黒井ヒナタ(関水渚)、磯貝史郎(横山裕)
一方の磯貝も、かける言葉を見出せません。ヒナタを人殺しにしたくなかったから止めた。けれど、それがヒナタにとって“救い”だったのか。復讐だけを支えにしてきた人間から、その目的を奪ってしまったら、自身も同じ立場だからこそ何が正解だったのか分からないのでしょう。
そんなとき磯貝は、“謎の通報者”疑惑で監視されていた警視庁捜査一課の刑事・ 鶴岡楓(山崎紘菜)から、「監視はおしまい」と告げられます。「この前、謎の通報者が逃げるところが少し見えた…女の子だった」との報告も受け、警察の捜査線上にヒナタの存在が浮上していることを察した磯貝は、急いでヒナタのアパートへと向かいました。
そんなとき磯貝は、“謎の通報者”疑惑で監視されていた警視庁捜査一課の刑事・ 鶴岡楓(山崎紘菜)から、「監視はおしまい」と告げられます。「この前、謎の通報者が逃げるところが少し見えた…女の子だった」との報告も受け、警察の捜査線上にヒナタの存在が浮上していることを察した磯貝は、急いでヒナタのアパートへと向かいました。
ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』9話 鶴岡楓(山崎紘菜)、磯貝史郎(横山裕)
◆ヒナタの異能は、姉が背負った“1”から始まった
ヒナタのアパートで磯貝は、大家の美晴から「上の階に住んでいた桑島という男が転落死した際、ヒナタが警察の取り調べを受けていた」という話を聞きます。不審に思った磯貝は独自の捜査で、桑島の元同僚への聞き込みや当時の事故調書から、ヒナタが抱えていた、さらなる真実にたどり着きます。
ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』9話 磯貝史郎(横山裕)
1年半前、ヒナタは美容学校に入るため、アキとふたりで必死に準備を進めていました。それは「ふたりで美容室を開く」という夢のため。ふたりの未来には、ささやかでも確かな希望があったのです。けれど、その日常に入り込んできたのが桑島でした。ある日ヒナタは、不注意による事故をきっかけに桑島からケガの治療費をゆすられることになります。桑島の要求は、ヒナタの罪悪感につけ込みエスカレート。アキの存在もちらつかせて脅し、ヒナタを追い詰めていくのです。
磯貝が突き止めたのは、桑島がアキとも面識があり、ヒナタの身を案じたアキが 「妹と縁を切ってほしい」と直接訴えていた事実でした。磯貝は再びヒナタの部屋を訪れ、調べ上げた事実を静かに切り出します。桑島をビルから突き落として殺害したのは、妹を守ろうとした姉のアキだったのではないかと。さらに、アキが人を殺した事実をヒナタは知っているのではないかと。
磯貝が突き止めたのは、桑島がアキとも面識があり、ヒナタの身を案じたアキが 「妹と縁を切ってほしい」と直接訴えていた事実でした。磯貝は再びヒナタの部屋を訪れ、調べ上げた事実を静かに切り出します。桑島をビルから突き落として殺害したのは、妹を守ろうとした姉のアキだったのではないかと。さらに、アキが人を殺した事実をヒナタは知っているのではないかと。
ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』9話 黒井ヒナタ(関水渚)
そう。ヒナタは気づいていたのです。なぜなら、美容学校の入学金を渡された日、アキの手に触れた瞬間に、初めて「1」という数字がアキの顔に浮かび上がったから。殺人犯の手に触れると 相手の「殺した人数」が見えるヒナタの異能は、このあまりにも残酷な悲劇とともに開花したものでした。
ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』9話 黒井アキ(樋口日奈)
◆「生きとく」——ヒナタが選んだ、小さくて大きな一歩
第9話の大きな見どころは、自暴自棄になっていたヒナタが、磯貝と姉が残した最後の言葉によって再び生きる意味を取り戻していく過程です。
猫田の供述調書には、アキの最期の言葉が残されていました。アキが最後に口にしたのは、「ごめん、ヒナタ」「笑って」という言葉。復讐を果たせなかった喪失感と、アキに人を殺させてしまった罪悪感に苛まれていたヒナタでしたが、姉が、自分を想ってくれていたことを思い出していくのです。
猫田の供述調書には、アキの最期の言葉が残されていました。アキが最後に口にしたのは、「ごめん、ヒナタ」「笑って」という言葉。復讐を果たせなかった喪失感と、アキに人を殺させてしまった罪悪感に苛まれていたヒナタでしたが、姉が、自分を想ってくれていたことを思い出していくのです。
また磯貝は、今話ずっとヒナタへの向き合い方を考え続けていました。
ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』9話 磯貝史郎(横山裕)
アキの殺人に深い罪悪感を抱えてきたと知ったときは、「ひとりで背負うな」「あんたは、ひとりじゃない」と伝えます。また、ヒナタが自分の異能について初めて打ち明け、それでも「結局、何もできなかった」と語ったときも、磯貝は「その力で何人かは救われているはずだ」「死なれて困るのは、俺だけじゃない」と、真っ直ぐに彼女と向き合いました。
ヒナタは、そんな磯貝の言葉を受け止め、「生きとく!今度は私が、あんたの復讐邪魔する」と応えたのです。
◆「その力、もう使うな」——磯貝の優しさが新たなすれ違いに
物語終盤、ヒナタは、アキとの思い出が残る部屋で目を覚まします。「いつまでも暗い顔をしていないで、笑って」と言われた日の記憶。自分の頬に触れ、笑顔を作って起き上がるヒナタの姿には、姉の言葉を抱えてもう一度立ち上がろうとする気配がありました。
ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』9話 黒井ヒナタ(関水渚)
しかし、その直後に届いた磯貝からのメッセージが、空気を変えます。「その力、もう使うな」。さらに、トーク画面には「磯貝史郎が退出しました」の文字。おそらく磯貝は、ヒナタを守りたいのでしょう。彼女の異能がシリアルキラーを追う上で欠かせないことは分かっている。それでも、その力を使うたびにヒナタが危険に近づき、傷ついていくことも見てきた。さらに、磯貝が気づいているのかは分かりませんが、楓が「監視はおしまい」と言いながらも、密かに磯貝の後を追い、ヒナタと協力関係を取り戻した会話も聞いていました。だからこそ、婚約者を奪われた磯貝自身の事件にも、警察の事件にも、もう巻き込みたくない。そう考えたのかもしれません。
ヒナタは過去を乗り越え、磯貝への協力を誓う。磯貝は彼女を守るために遠ざけようとしている。そして、磯貝の婚約者・川田 梓(小島藤子) の事件に関わる新たな手がかりが現れた。第9話は、ヒナタの過去に一区切りをつけながら、磯貝の復讐へと物語を大きく反転させる回でもありました。ふたりの想いと、すべての伏線が絡み合いながら、いよいよ最終章へと突入していきます。
文:鈴木まこと
編集プロダクション・広告制作会社で編集・ディレクター・ライターとして活動。年間100本以上観るほどドラマ好きで、エンタメライターとしても執筆中。
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