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伝説の熱血教師・鬼塚(反町隆史)が復活!ファンにはたまらない激エモシーンも!

2024.04.02

伝説の熱血教師・鬼塚(反町隆史)が復活!ファンにはたまらない激エモシーンも!

『GTOリバイバル』レビュー

1998年の夏に放送された反町隆史さん主演の連続ドラマ『GTO』。あれから26年、特別ドラマ『GTOリバイバル』として、伝説の教師・鬼塚が帰ってきました。この日の放送を楽しみに待っていたファンも多いのではないでしょうか。ドラマの放送に先駆け、バラエティ番組『アンタッチャブるTV』では“鬼塚英吉”を演じた反町隆史さん、“元生徒”たちの窪塚洋介さん・小栗旬さん・山崎裕太さんによるZoom同窓会が放送されたことも話題に。当時の撮影裏話や、今だから言えるエピソードなど、26年の時を感じさせない仲の良さに特別ドラマへの期待が高まりました。

Z世代の若者たちには知らない人もいるかもしれませんが、『GTO』とはG(グレート)T
(ティーチャー)O(オニヅカ)のこと。藤沢とおるによる同名漫画が原作で、元暴走族の高校教師・鬼塚英吉が、破天荒な行動で生徒や学校の問題に体当たりでぶつかっていく学園ドラマでした。
特別ドラマでは冒頭から、バイクでさっそうと登場した鬼塚。でもその背中には……デリバリーバッグ!? 届け先にはなんと、教え子の菊池善人(窪塚洋介)が。菊池に連れられて鬼塚がやってきた居酒屋にいたのは……村井国雄(池内博之)、渡辺マサル(山崎裕太)、吉川のぼる(小栗旬)の3人の懐かしい顔ぶれ。みんなイケオジになっている〜〜!それより何より、鬼塚先生。ラフなTシャツをこんなにすてきに着こなせる50代男性がいるなんて!26年前もカッコよかったけど、年齢を重ねた今も渋さが増してさらにカッコいい!
鬼塚と元生徒たちの再会に、X(旧Twitter)では「なんも変わってねえ!俺らの鬼塚英吉だ。」「私たちの青春が詰まってる おにっちおかえり!」「子どものころに観てたGTOが蘇ってきてホンマ鳥肌」と、沸き立っていました。

この26年の間、生徒のためにと問題を起こし、数々の高校をクビになってきたらしい鬼塚。今回は、交通事故で入院中の教え子・依田ケンジが働く相徳学院へ、代理の臨時教師として勤めることに。この相徳学院は、官僚への不正な献金疑惑があったり、フォロワーが200万人近くいる暴露系インフルエンサー“裁ノカ笑”(さいのかわら)がいるとうわさされたり、と何やら問題が多い様子。
今作では、パパ活でお金を得ること、SNSで“イイね”をもらうことでしか自己肯定感を満たせないこと、家庭で虐待にあっていること、家庭の経済状況が悪いこと、仕事ばかりの親との関係が悪いこと……など、世相を反映した問題を抱える生徒が登場します。効率よく、無駄なく、をモットーにする令和の高校生たちに、熱血教師・鬼塚は、熱さはそのままに26年前とは少し違うアプローチで、どの生徒にも真正面から向き合います。

とくに鬼塚の熱血ぶりが発揮されて印象深かったのは、“裁ノカ笑”にパパ活を拡散された三崎詩(小林桃子)に、「お前の良さはイイねじゃ語れねえんだよ」と語りかけるシーンです。時代が変わっても、人の心を開く鬼塚の言葉に、目頭が熱くなりました。そして、自分自身や家庭に困難を抱えた生徒が、なんらかの手段でSOSを発信するのは、今も昔も変わらないと感じました。
クライマックスでは、多くの人の秘密を暴露した“裁ノカ笑”の正体も明かされますが、“裁ノカ笑”が誕生した切ない理由にも、涙せずにいられませんでした。
さて、個人的にとても好きだった登場人物は、教頭の富士山田剛司(小手伸也)です。98年当時の内山田教頭(中尾彬)をほうふつとさせるキャラクターで、登場するなり「絶対嫌味で、権力にすり寄るやつだ!」とわかります。他人や生徒には厳しいけれど、自分の弱みを握られると手のひらを返す卑怯さも、すごく楽しく、見どころポイントではないでしょうか。
そしてもう1つ注目は、98年放送のドラマがきっかけで現実でも夫婦となった反町さんと松嶋さんの共演! 今作の終盤では、ファンなら思わず声が出そうなほどの激エモシーンもありますので、まだ見ていない人はぜひ心して、ワクワクして見てほしいと思います。
ファンにはたまらないラストシーンに、X(旧Twitter)では「このシーンが観られただけで幸せ!」「何あのシーン、声出たよ!」「夫婦共演シーンが超グレート」と喜びの声が寄せられていました。
オープニングで流れた『GTOリバイバル』の主題歌は、98年放送の『GTO』主題歌『POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は~』を、若者から絶大な支持を得る4人組バンド、BLUE ENCOUNTがリバイバルアレンジした楽曲『POISON』。楽曲には、反町隆史もフィーチャリングとして参加しています。印象的なギターメロディーはそのままに、BLUE ENCOUNTらしいサウンドで生まれ変わった楽曲にも注目です。

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文:早川奈緒子
川崎市在住のフリーランスライター。10代の子ども3人の母。「たまひよ」など主に子育て系メディアで取材・ライティングを行う。ほんのりオタク気質。
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