ミチル(伊原六花)を巡り三角関係に発展!?優吾(七五三掛龍也)と賢人(味方良介)が対立――「幸せにできるのは俺だけ」浮気を続ける賢人の言葉ににじむ執着と劣等感 ドラマ『小麦とバターと復讐と』第5話

ミチル(伊原六花)を巡り三角関係に発展!?優吾(七五三掛龍也)と賢人(味方良介)が対立――「幸せにできるのは俺だけ」浮気を続ける賢人の言葉ににじむ執着と劣等感 ドラマ『小麦とバターと復讐と』第5話
「水ドラ★イレブン」枠のドラマ『小麦とバターと復讐と​』(毎週水曜 午後11:00~/カンテレ・フジテレビ系全国ネット)の第5話が、11月4日に放送されました。
2年前にタイムリープした野崎ミチル(伊原六花)は、 2度目の人生で人気料理バトル番組『極みの料理人』で勝利し、パン職人としての知名度を高めました。第5話では、料理教室の先生・伊能優吾(七五三掛龍也)に連れられて、ミチルは山奥にたたずむ「森のパン工房」へ訪れます。そこではパン職人の成田雅美(美保純)が約30年間、一人でパンを作り続けていました。ミチルは雅美がパン一筋で生きてきた話を聞き、改めて「パンが好き」という純粋な気持ちを再確認します。ところが、そこにミチルを裏切り続けている恋人・野崎賢人(味方良介)が突然現れます。

ドラマ『小麦とバターと復讐と』第5話 成田雅美(美保純)

ドラマ『小麦とバターと復讐と』第5話 伊能優吾(七五三掛龍也)、成田雅美(美保純)、野崎ミチル(伊原六花)

◆賢人の言動に視聴者もツッコミ!?

この第5話では、多くの視聴者の方が賢人の振る舞いに腹立たしさを抱いたのではないでしょうか? 彼は、ミチルと優吾の関係を疑い、二人の後を付けて「森のパン工房」にやってきます。そして、そこで優吾に「ミチルを幸せにできるのは俺だけです。あなたじゃない」と言います。  

ドラマ『小麦とバターと復讐と』第5話 野崎賢人(味方良介)

ドラマ『小麦とバターと復讐と』第5話 伊能優吾(七五三掛⿓也)

「いやいやいや!」と視聴者のみなさんのツッコミが聞こえてきそうです。ミチルは1度目の人生で、自身が信頼を寄せるパン教室の助手・杉本 カナエ(寺本莉緒)と夫・賢人の浮気現場を目撃していることから、2度目の人生ではまだ恋人関係である賢人と距離を置いて、パン作りにまい進しています。しかも、前述したように2度目の人生でもカナエとすでに関係を持っているのですから、本当にどうしようもありません!!
賢人は、優吾に「ミチルの夢はパンの店を出すことなんだ。俺なら表参道の一等地に、行列ができる店を持たせてやれる!!」と言い放ちます。思い上がりも甚だしいですよね。ミチルは、人に幸せを届けるためにパンを作っています。その結果として、パン職人として独立して店を持ちたいと考えているはず。また、その手助けを賢人には求めていません。

さらに賢人は、「こんなしょぼい場所(森のパン工房)で、ひっそりパンを焼いて終わっていく人生なんて送らせない」と続けます。この言葉からも、ミチルがなぜパンを作っているのか、その本質がまったく見えていないことが分かります。

ドラマ『小麦とバターと復讐と』第5話 伊能優吾(七五三掛龍也)、野崎ミチル(伊原六花)、成田雅美(美保純)

◆賢人による“ミチルの彼氏アピール”から読み取れるもの

第5話を見ると、賢人がどういう人間なのか掴(つか)めてきます。彼はきっといろんな“飾り”が欲しい男性のように見えます。

例えば、ミチルがパン職人として世間から注目を集めるようになると、賢人は会社の同僚たちに、自分がミチルの恋人であることをアピールします。また、人気モデルのハルナ(トラウデン直美) とミチルが知り合うきっかけを作ったのも自分だと主張します。しかし、ハルナとの出会いをチャンスに変えたのは、ほかでもないミチル自身です。
賢人が同僚に“ミチルの彼氏アピール”をしたとき、まったく信じてもらえませんでした。そのやりとりからも、賢人が周囲から大した人物だと思われていないことが伝わってきます。賢人はどこかに、“認めてもらえないオレ”という劣等感のあらわれにもうつります。だからこそ、有名になっていくミチルを自分のステータスに加えたいのだと思います。

ドラマ『小麦とバターと復讐と』第5話 野崎ミチル(伊原六花)

そう考えると、「表参道の一等地に、行列ができる店を持たせてやれる」という発言も、ミチルの夢を応援する言葉には聞こえなくなってきます。彼が欲しいのは、人気店を経営するミチルではなく、「人気店を持たせてやった自分」という肩書きなのではないかと感じました。

そもそも賢人は、ミチルと交際しながらカナエと浮気をしています。彼にとっては、カナエとの浮気も、“浮気ができるオレ”という優越感に浸るための“飾り”の一つのようにも思えます。それなのに、ミチルと優吾の距離が縮まっていると感じた途端、嫉妬心をむき出しにするのです。自分は平気で恋人を裏切っているのに、いざ相手が自分のもとから離れていくかもしれないとなると、急に慌て始める。なんとも都合のいい話ではありませんか!
性別に関係なく、恋人から別れ話を切り出された途端、「悪いところは全部直すから、考え直してほしい」と必死に引き留める人っていますよね。もちろん、本当に自分の過ちを反省し、変わる人もいるでしょう。しかし、相手を失うことへの恐怖ばかりが先に立ち、なぜ愛想を尽かされたのかという肝心な部分に向き合わなければ、結局は同じことを繰り返すことになるでしょう。

賢人は、ミチルが自分から離れていくことには危機感を抱いているようですが、だからといってカナエとの関係を清算したわけではありません。彼が必死になって守ろうとしているのは、ミチルとの信頼関係ではなく、“ミチルの恋人”という自分の立場なのかもしれません。
文:田辺ユウキ
芸能ライター。大阪を拠点に全国のメディアへ寄稿。お笑い、音楽、映画、舞台など芸能全般の取材や分析の記事を執筆している。
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