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カビを発生させない準備、梅雨入り前がチャンス【後編】

2025.06.06

カビを発生させない準備、梅雨入り前がチャンス【後編】
前編ではカビ発生の原因やエアコン、浴室まわりの対処法についてお知らせしました。

後編も引き続き、お掃除のプロ「ダスキン」に聞いたカビの発生を抑えるポイントをお伝えします。「そうだったのか!」が満載なので、ぜひ参考にしてください。

キッチン掃除のポイント

ゴムパッキンはそのものがカビの栄養になってしまうので、こまめに拭いておきましょう

ゴムパッキンもカビが生えやすい場所。こまめに拭いておきましょう

キッチンはシンク周りの掃除がポイントになります。食べカスはカビの栄養になるので、残さないように。

またシンク下の配管周りの掃除も今のうちにしておきましょう。配管周りは湿気が溜まりやすいので食品などは保管しないようにして、置いてあるものを少し動かして掃除しておきます。

冷蔵庫の扉のパッキンも温度差で結露しやすいので、汚れを拭いておきます。仕上げにアルコールを吹き付けたタオルで拭くとカビ防止になります。

その他の部屋では…

トイレタンクの中やタンクの後ろの壁面を掃除しておきましょう

トイレタンクの中やタンクの後ろの壁面を掃除しておきましょう

トイレも空気がよどみがちなので換気をしっかりしましょう。ほこりが溜まりやすい場所になるので、この時期は洗面脱衣所のように壁面のほこりもとっておきます。ほかに、トイレタンクの中もカビが生えやすいので、気をつけてふたをはずして使い古しの歯ブラシなどで擦れば洗剤なしでもすぐに落ちます。

自然素材の畳も水分が含まれているのでカビが発生することがあります。1畳に対して30~40秒ほど時間をかけてゆっくりと掃除機をかけて、アルコールで拭いておくと安心です。

フローリングはかたくしぼった雑巾で拭いてスッキリさせます。

クローゼットなどの洋服収納場所は、ほこりをとったあとにアルコールを吹き付けたタオルで拭いておきます。ただし、自然素材のタンスや仏壇などはからぶきだけにしておきましょう。~

カビが発生してしまったら?

プロのゴム手袋装着方法。手首の部分を折り返して液剤が腕に伝わらないようにします

プロのゴム手袋装着方法。手首の部分を折り返して液剤が腕に伝わらないようにします

もしもカビが発生してしまったら、カビ取り剤を使用して取ります。手袋とゴーグル、マスクを装着して、ねじって細くしたティッシュなどをカビ部分にそわしてカビ取り剤が乾かないように密着させると効果的です。
カビ取り剤を吹き付けたねじったティッシュをカビに張り付ける

カビ取り剤を吹き付けたねじったティッシュをカビに張り付ける

意外と知らないのが、カビ取り剤は古くなると効果が落ちてしまうということ。安売りしていたからといって買いだめして保管しておくと、カビが落ちにくくなってしまう場合も。製造から1年以内のものを使用しましょう。

塩素系のカビ取り剤が苦手な人は、ダスキン「カビ・ぬめり取り剤」のように刺激臭を抑えた抑制タイプのカビ取り剤の使用を検討すると良いでしょう。どちらにしても使用時には換気をしっかりとしてください。

カビ対策を「今」しておくと効果大

ダスキン担当者さんによると、「今がお掃除のチャンス」なんだそう。気温が上がってくると汚れも緩んで落としやすくなるという利点もありますし、湿度が高くなってしまう前に、カビの栄養となる汚れをとっておくとカビが生えにくくなります。

カビが発生してしまうと厄介なので、なかなか時間が取れない場合や掃除に自信がない場合は、プロの手を借りてみることも考えてみるといいですね。

「ほこりがあるところにはカビが生えると思って」カビ対策には、掃除と換気をしっかりと。あまり使用していない部屋ではサーキュレーターを使うなどして空気を動かすことも意識しましょう。
協力:ダスキン(本社:大阪府吹田市)
https://www.duskin.jp/
文:太田浩子
「美味しい」&「楽しい」関西の魅力をご案内。プライベートでは和菓子にハマっています。
miyoka
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