行ってみよか

不人気?の大阪・関西万博、それでも「行きたい」3つの理由

2025.04.12

不人気?の大阪・関西万博、それでも「行きたい」3つの理由
4月13日開幕と、目前に迫った『2025年大阪・関西万博』(会場:大阪市此花区・夢洲)。さまざまな課題もあって、各メディアのアンケートでは「行きたくない」が7〜8割を占めるほか、報道やSNSでもネガティブな意見が目立っています。ですが、9日に実施されたメディア内覧会に参加した結果、やっぱり「行きたい」のが万博なのです。

未来を作る、革新的アイディアの見本市

そもそも万博とは、世界各国から人・モノ・文化・技術などが集結し、地球規模の課題に一緒に取り組んでいこうと始まったものです。特に日本では、1970年に開催された『大阪万博』で披露された最先端の科学技術のインパクトが大きく、高度経済成長のシンボルとなったことで、今なお語り草となっています。

最先端の技術が結集した、「未来の都市」パビリオン(4月9日、大阪・関西万博)

『2025年大阪・関西万博』は「デジタル万博」と銘打つように、先端デジタル技術を用いた「超スマート会場」の実現を目指しています。AI(人工知能)による思考に合わせたプラン提案や、グローバルな交流が可能な自動翻訳システム、万博関連サービスを集約した公式アプリ「EXPO2025 Personal Agent」(超便利です!)など、未来をちょっと先取りした技術にふれる絶好の機会です。

各国のパビリオンも力が入っています。中国館ではAIを搭載した二足歩行ロボットが案内役となるほか、オーストリア館では来場者がAIを使って未来を作曲したり、韓国館では来場者の声をAIでひとつの音楽にするなど、近い将来、私たちの生活に欠かせなくなるAI関連の展示が予定されています。
もちろん、日本の技術も注目です。開幕前からのトピック「空飛ぶクルマ」のデモ飛行や健康管理もしてくれる「ミライ人間洗濯機」、25年後の自分(アバター)と出会える「ミライのじぶん」、Perfumeの生配信ライブでも話題となった空間をまるごと伝送するバーチャル会場など、1日では足りないほどの展示数です。

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世界の人々と異文化交流、グルメも満喫

パビリオンの建造物もまた、万博の醍醐味のひとつです。伝統的な市場「スーク」をイメージしたサウジアラビア館、「侘び寂び」から着想を得た三角形のアメリカ館、幅30メートル近い巨大スクリーンを壁に配した韓国館、まるで劇場のカーテンのようなベールで覆われたフランス館など、各国の個性と魅力があふれています。

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各パビリオンには、それぞれの文化やテーマに沿った衣装のスタッフが出迎えてくれます。異国から異国へ、まるで時空を旅するように、あらゆる文化圏にふれることができるのは、まさに万博ならでは。そこでは展示物だけでなく、レストランやカフェを併設しているパビリオンもあるので、現地グルメも楽しめます。

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大規模な「登録博」、大阪では55年ぶり

地元・大阪が「REBORN」をテーマに贈る大阪ヘルスケアパビリオン(4月9日、大阪・関西万博)

なにより、「行きたい」という最大の理由は、ここ大阪で開催されることです。万博は、「登録博覧会(登録博)」と「認定博覧会(認定博)」の2つがあります(1988年の国際博覧会条約改正以前は「一般博」と「特別博」に区分)。スケールの大きな「登録博」は5年ごとで、日本では1970年の「大阪万博」、2005年の「愛・地球博」に次ぐ3回目となります。

大阪では実に55年ぶりとなる万博。これが関東や九州での開催ならば、交通費や宿泊費はもちろん、仕事や学校の休みを調整するのもちょっと大変です。それが、市街のど真ん中(本町)から大阪メトロでわずか20分。次の「登録博」は2030年、サウジアラビアのリヤド。こんなに近くで万博があるのはいつになるか...。それだけで充分「行きたい」のです、『2025年大阪・関西万博』!

「大阪・関西万博」公式サイト
miyoka
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