閉幕まで約40日となった『大阪・関西万博』。多くの世界遺産があり、食の都、美容大国としての魅力が詰まった「ヨルダン館」が、”絶対見るべきパビリオン”として高い人気を博しています。砂漠の砂の展示やカフェ、死海スパなど盛りだくさんなパビリオンを、予約方法などもあわせて取材しました。
ヨルダンはどんな国?
ヨルダンは、サウジアラビア、イラク、シリア、イスラエル、パレスチナに囲まれた中東の国。赤い砂が特徴の砂漠、ハリウッド映画『スター・ウォーズ』や不朽の歴史映画『アラビアのロレンス』の舞台にもなった世界遺産「ペトラ遺跡」、塩分濃度が約30%にもなる死海(塩湖)など、多くの観光地があります。
万博会場の「ヨルダン館」は、東ゲートから「静けさの森」に向かってまっすぐ歩いた左手、「エンパワーリングゾーン」にあります。入り口は2つあり、右手が展示ゾーン、左手がショップとカフェになっています。
◆ヨルダン館で、時空を超えた旅を体験。
ヨルダン展示「歴史と文化の旅」、ワディ・ラム砂漠とペトラ遺跡をイメージして作られた土壁(2025年・ヨルダン館)
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パビリオンに入ると、触るとひんやりする素朴な赤い土壁に迎えられます。これはワディ・ラム砂漠とペトラ遺跡をイメージして作られており、土壁の窓の中の映像で、ヨルダンの歴史を紹介しています。多くの世界遺産を有し、現在は食の都・美容大国・観光地として発展したヨルダンの「時空を超えた旅」を体験できる展示です。
◆現地から運搬された本物の「砂ドーム」。
現地にて定点カメラで撮影された、実際の星空を見上げることができます(2025年・ヨルダン館)
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さらに奥には、展示の目玉「ワディ・ラム砂漠」の砂が敷き詰められた360度スクリーンの円形シアターがあります。鉄分が多く含まれた赤い砂は、熱を加えると黒くなってしまうため、洗って天日干しした砂を運んできたそう。その量は、なんと22トン。サラサラとした砂の上に座って、スクリーンに映し出される砂漠の景色と、現地にて定点カメラで撮影された星空を眺めていると、まるでヨルダンにいるかのような気持ちになります。
展示の見学は、以前は長時間並ぶ必要がありましたが、現在は当日予約(登録)に変更されています。登録開放時間は朝9時のほか、数回設定(時間は非公開)されているので、公式サイトか会場端末をチェックしていれば予約のチャンスがあります。
◆大人気の「死海スパ」、実は予約のチャンスあり!
2階には、予約争奪戦になっている癒やしスポット「死海スパ」があります。死海の波音と映像、そして実際に死海にある塩の塊を見ながらの施術に万博会場にいることを忘れてリラックス。死海の泥パックは、ひんやりなめらかでざらざら感がまったくありません。塗って5分ほど置くだけで、毛穴の汚れが取れてワントーン明るくなってしっとり。
「死海スパ」の予約は、カフェ入口で朝9時15分から当日分のみ受け付けています。受付から30分ほどで満席になってしまうそうなので、体験したい人はがんばって9時に入場して、そのまま急いで(走ってはいけません)まっすぐパビリオンに向かいましょう(予約時に決済が必要になります)。
天然ミネラルでしっとりもちもちの「死海泥パック」、泥の吸着力で毛穴の汚れも取れます(2025年・ヨルダン館)
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「死海スパ」のメニューは3つあり、泥パックができるのはハンドと肘のみ。16時15分からはフットトリートメントのみになります。
★「死海スパ」のメニュー(以下、税込)
「塩または泥 ハンドトリートメント」(2,500円)【11時〜12時】
「塩・泥 ハンド・肘トリートメント」(4,750円)【12時〜16時】
「フットトリートメント」(5,750円)【16時〜18時45分】
◆ヨルダングッズやカフェメニューも魅力
異国の雰囲気漂う「ヨルダン館」のショップ(2025年・ヨルダン館)
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パビリオンの左手には、コスメやデーツ、スイーツなどが購入できるショップとカフェがあります。こちらは予約不要で利用できるので、ぜひチェックしたいスポットです。特に、「死海スパ」でも使用している「死海の泥パック」(2,500円)は、入荷してもすぐに売り切れてしまうので、見つけたら購入がおすすめ。ほかにも「ソルトハンドクリーム」(2,700円)などのスキンケア商品が人気です。
コスメアイテムは万博のお土産にもぴったり(2025年・ヨルダン館)
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また、大きくてやわらかいヨルダン産「マジョールデーツ」(1,750円)、ヨルダンのコーヒーと相性抜群の焼き菓子「バクラバ」(1,750円)などのお菓子類も充実しているのでお土産探しにもぴったり。
カフェでは、バニラアイスと栄養価の高いデーツにシナモンが香る「デーツシェイク」(950円)が、SNSでも美味しいと話題です。カルダモンが香る中東の国らしい「ヨルダンコーヒー」(750円)も楽しめます。
さまざまな魅力がギュッと詰まった「ヨルダン館」。ヨルダンのことをあまり知らなかったモデルのwakanaさんも、「海外旅行とかなかなか行かれへんから、知らなかった国とかのパビリオンに入って見られるのがうれしい」と、「ヨルダン館」の没入体験に満足した様子でした。
「ヨルダン館」公式インスタグラム
https://www.instagram.com/expo2025jordan/
取材・文・写真(一部)/太田浩子
「美味しい」&「楽しい」関西の魅力をご案内。プライベートでは和菓子にハマっています。
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