「予約満」でレアすぎると話題、万博・地球の恵みステーションに潜入

2025.09.10

「予約満」でレアすぎると話題、万博・地球の恵みステーションに潜入
大阪・関西万博の予約困難なパビリオンの中でも、見学が週に一度きりで閉幕まで予約が埋まっている超レアな施設「地球の恵みステーション」。一体そこで何を観ることができて、何が行われているのか…。一握りの人しか見たことのない、ベールに包まれたパビリオンを潜入取材しました。

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■高効率なCO2回収技術と再利用の実証

「地球の恵みステーション」がある施設「カーボンリサイクルファクトリー」は、地球温暖化を防ぐため、CO2(二酸化炭素)を再利用する新しい技術を試し、それを世の中に広めることを目指す施設です。

なかでも「地球の恵みステーション」は、CO2を効率よく集める技術を試すだけでなく、回収したC02をドライアイスにしたり、水素と合わせて燃料を作るパビリオン「化けるLABO」へ受け渡したりして、具体的に再利用する重要な役割を担っています。

■中小の工場が導入できる規模の最新技術

同施設の草場さんは、「CO2回収のエネルギーコストを削減する技術を実証しています。この技術は、排ガスが元々持っている熱を利用するため、従来の方式に比べて大幅に省エネルギー化でき、中小規模の工場からでも効率的にCO2を回収できます」と説明。

運営する総合エネルギーサービス企業のエア・ウォーターがすでに事業化している施設では1日300tものCO2を回収しているといいますが、「地球の恵みステーション」では1日あたり約300kg。まだ少ない回収量ですが、小スペースで導入できる最新技術だといいます。

また回収したCO2は、隣接するパビリオン「化けるLABO」へ送って燃料となるほか、敷地内のドライアイス製造装置へも。「回収した二酸化炭素はドライアイスに加工され、万博会場内の冷却やステージのスモークといったイベントなどに再利用されています」といい、回収先の利活用まで考えることが脱炭素社会を進めるカギのようです。

万博後もこれらの設備は移転されて、2027年春まで実証を継続。その後、技術を世界中に普及させてビジネス化を目指す計画とのこと。

■最難関の公式スタンプも集結、期間限定でパネル展

ぜひとも現地を訪れて見学したいところですが、「地球の恵みステーション」は一般公開されていないエリアにあり、残念ながら見学ツアーの予約はすでに閉幕まで満員。

そんななか2025年9月15日(月)まで、各取り組みについて紹介するパネル展が開催されています。会場は万博西側にあるフューチャーライフゾーンの「ジュニアSDGsキャンプ」で、時間は夕方17:00~19:00(事前予約不要の自由入場)。

「万博最難関」とまで呼ばれた公式スタンプも「ジュニアSDGsキャンプ」に設置されていますので、最新テクノロジーを学びがてら足を運んでみてください。

カーボンリサイクルファクトリー パネル展
https://www.awi.co.jp/ja/news/info/info-2025090301.html
カーボンリサイクルファクトリー
https://www.expo2025.or.jp/future-index/green/tour/

取材・文:武並慎治(di;hype)
関西在住のWebディレクター&編集者。万博閉幕まで残り40日を切り、すでに万博ロスがコワい。

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