食べてみよか

暑さも吹き飛ぶ「激辛」料理3選【大阪・天満〜天神橋周辺】

2025.07.16

暑さも吹き飛ぶ「激辛」料理3選【大阪・天満〜天神橋周辺】
猛暑が止まらない、2025年夏。そんなとき、冷たいものもいいけれど、ぜひ激辛グルメを。汗びっしょり、だけど、どんどん食べたくなる「激辛」の魔力に、夏の暑さも吹っ飛びます。大阪・天満〜天神橋界隈(かいわい)の、辛党のチャレンジ精神をくすぐりまくる激辛グルメ3選をお届けします。

あいまいカレー「自己責任」

リピート率はほぼ0、伝説を超える超超超超激辛カレー。

「小悪魔」「魔女」「自己責任」の均等あいがけカレー(2025年撮影)

「小悪魔」「魔女」「自己責任」の均等あいがけカレー(2025年撮影)

「大阪天満宮」からすぐ、かつて大阪のマニアをしびれさせた超激辛カレーの名店「辛口料理 ハチ」(現在は閉店)。その2階にある「あいまいカレー」は、その伝説を店主さんと常連さん(通称ハチラー)で復刻させたカレー店です。こちらでは、「小悪魔」「魔女」「自己責任」の3種のカレー(1,200円、税込)がスタンバイ。ハチ店主の愛称が「魔女」だったことからそのネーミングとなったそうだが、その「魔女」を飛躍的に辛くしたのが、「自己責任」という超超超超激辛カレーです。
店主さんいわく、オーダーが入ったら「やめといた方がええよ」とまず止めるという。全然大丈夫とばかりに、激辛マニアは注文するも、無料の生卵では足らず、追加、追加、ごはん追加、なぜか牛肉も追加し、最後は涙目で完走するレベル。そして、2回目の来店では「魔女」、もしくはあいがけ(魔女と自己責任)に切り替える人がほとんどだとか。店主さんの記憶では、毎週来て「自己責任」を注文するのはひとりの女性のみ。その様子を見て、常連さんは目を見開き、震えるのだとか。

取材チームは牛乳持参で、「3種のあいがけ生卵付き」で挑戦(カレー以外の飲食物の持ち込みはOKだそう、「中村屋」でカツを買ってくる人も)。中辛の「小悪魔」はむしろ甘いくらいで楽勝、お次の「魔女」で1から50に飛び級するような辛さに。そして、恐る恐る「自己責任」に手をつけると、「辛い」ではなく「痛い」が口の中を襲います。涙と汗で視界がぼやけつつ、痛すぎて、なぜか朝からの頭痛が収まる謎の自然治癒現象も。30分かけてようやく完食。「自己責任」、まさに禁断の味です。
「あいまいカレー」
住所:大阪市北区天神橋2-2-28 永井ビル2階
営業:月・水・金曜の11時〜13時30分(祝日は休、お盆休みあり)
電話:080-4483-5151
公式サイト

麻拉麺 揚揚 大阪天六本店「激辛42師範代」

42(シニ)? 激辛マニアも仰け反る「辛シビ」の極限。

関西の激辛マニアも多数挑戦してきた「激辛42師範代」(2025年撮影)

関西の激辛マニアも多数挑戦してきた「激辛42師範代」(2025年撮影)

まだ大阪で「汁なし担々麺」が一般的ではなかった頃に、専門店としてオープンした「麻拉麺 揚揚 大阪天六本店」。店長の吉留さんが広島では以前から有名だった「汁なし担々麺」のおいしさに開眼し、地元・大阪でその味を広めようとしたのがきっかけだったとか。とはいえ、大阪ではなじみのなかった汁なしスタイルに、「最初の2年ほどは赤字続きで大変やったわ」と豪快に笑います。しかし今ではひっきりなしにお客さんが訪れるほど、パイオニアとして“汁なし界隈”では知られた存在に。
こちらの「汁なし担々麺」の特徴は、ずばり「辛シビ」。辛さ(一味)、シビれ(四川山椒)がそれぞれ5段階になっており、「3辛の4シビ」という具合に注文します。初めての人は「1辛の1シビ」がおすすめだそうで、そこから好みによってランクアップしていきます。そのおいしさは言わずもがな、「設定、間違ったわ」と店長さんが苦笑する料金にも驚かされます。大盛り無料で600円、学割はごはんが付いて650円、女性向けはミニサイズで450円(すべて税込)に、思わず「いつの時代?」と言いたくなるほど。

そんなお店でも最も辛いのが、「激辛42師範代」(950円、税込)。「話題作りのため」に考案したそうですが、「汁なし担々麺」とはまったく別物、“42”というネーミングは単なる語呂合わせだとか。真っ赤な一味唐辛子とたっぷりネギと鶏ミンチ、そして、隠れた山椒と濃厚なタレ。取材チームがいただくと...「うまっ! あ、痛い、痛い!」と、もはや味が届かないほど。温玉を入れても痛い。それをうれしそうに見る店長さん、「激辛ユーチューバーもあかんって言ってたわ。俺? そんな食べられへんよ(笑)」。
「麻拉麺 揚揚 大阪天六本店」
住所:大阪市北区天神橋6-7-24
営業:11時〜22時30分(LO22時、年末年始休)
電話:06-6358-9700
公式サイト

双龍居 池田町本店「牛肉四川風煮込み」

中国人シェフも遠慮する、激辛ナンバー1メニュー。

「牛肉四川風煮込み」、通は最後に受け皿のラー油も食すとか(2025年撮影)

「牛肉四川風煮込み」、通は最後に受け皿のラー油も食すとか(2025年撮影)

JR天満駅界隈では、知らない人はいない老舗中国料理店「双龍居」。池田町本店と天満駅前店、そして兵庫・三木市に「双龍居」があり、ランチタイムや会社の宴会でお世話になった人も多いのでは? とにかくリーズナブルで、メニューが豊富。その200近い料理の中で、激辛ツートップを張るのが、自家製ラー油と四川省の山椒がたっぷり効いた名物「麻婆豆腐」(700円・すべて税込)と、普通/辛口/激辛からお好みで選べる「牛肉四川風煮込み(玉子麺付き)」(1,200円)です。
実は取材チームも何度もプライベートで訪れたことがあり、ほとんどのお客さんが注文する「麻婆豆腐」の味も当然熟知。四川省から取り寄せた山椒と自家製ラー油がたっぷり入っており、4人くらいでシェアするのにちょうどいいサイズ、でも価格に似合わない大ボリューム。濃厚な旨味がクセになるので、あまり辛いのが得意でない人でも、ヒーヒー言いながらもついつい口に運んでしまう魅惑的なおいしさ。ごはんと一緒に食べるのがセオリーで、こちらも辛さ、山椒多めが選べます。

そんな「麻婆豆腐」で余裕を見せる人に、挑戦してもらいたいのが「牛肉四川風煮込み」。今回は、中国人シェフが「ムリ」と苦笑する激辛で勝負。器からあふれる牛肉と唐辛子、そして、受け皿にもたっぷりこぼれるラー油。ひと口いただくと、辛い、でもめちゃうまい。あ、やっぱ辛い! のラリーが最後まで続きます。汗腺が崩壊した頃に、玉子麺をイン。まろやかになるかと思いきや、麺をすすると口の辛さがよみがえり痛さがアップ。それでもまた食べたくなるのが、「双龍居」の魔力です。
「双龍居 池田町本店」
住所:大阪市北区天神橋6-7-24
営業:11:30~14:30、17:00~23:00(LO22時30分、月曜休、祝日の場合は翌日休)
電話:06-6358-8808
公式サイト
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