聞いてみよか

ファイティン!【気になるニュース・さゆり’s eye】

2023.11.20

ファイティン!【気になるニュース・さゆり’s eye】

ファイティン!

韓国・ソウルで行われた女性記者どうしの交流会。
少子化や女性活躍に立ちはだかる壁など、両国の現状があまりに同じすぎたお話は前回触れましたが、もうひとつ私が驚いたのは、韓国女性たちのみなぎるパワー!

勉強会のセミナーが終わり、参加者全員で懇親会の席についたときのこと。
会の冒頭に、記者協会会長の女性が乾杯の音頭をとるのですが、その掛け声は、よくある「かんぱーい」ではありません。
会長「ガラスの天井を」
全員「やぶろう~!」
しかも、一人では終わりません。
続いて、別の女性記者が会長に指名され、簡単に挨拶をした後、今度は…
女性記者「ともに力をあわせて」
全員「がんばろう~!」
まだまだ続きます。
少し遅れて参加した若い記者が会長に見つかると、さっそく指名され、やはり…
女性記者「女性の地位向上に向けて~」
全員「ファイティーン!(ファイト)」

なんぼほどやるねん!(笑)とおもわず突っ込まずにはいられませんでしたが、そのたびにグラスを煽るので、あっという間に杯は乾きます。
すると、すかさず隣に座る記者が、「次は爆弾酒でどう?」というわけです。
こ、これは、韓国ドラマでよく見る噂の…
慣れた手つきで、ショットのようなグラスに韓国焼酎「ソジュ」を注ぐと、私のグラスにビールとともに注がれました。そして、みなさんお酒のお強いこと。ソジュの瓶はあっという間に空になっていくのでした。
極めつけは、集合写真。
最初は、ピースとかニッコリ笑顔とかのポーズをするのですが、必ず最後は「ファイティン!」と拳を突き上げるポーズをとるのが恒例。実に逞しい韓国スタイルに、私をはじめ日本の女性記者たちはオドオドとするばかりでした。
こうした熱いハートを持った女性たちが、韓国社会を支えているのでしょうね。
日本人はどこか大人しくてあまり闘志をむき出しにすることは少ないですが、常に“ファイティン”の姿勢で世間の不条理と闘っておられる女性記者たちに触れ、私もがんばろっ!と気持ちを新たにしたのでした。
miyoka
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