「おじさん」呼びから始まる危険な共犯関係。婚約者を殺人鬼に奪われた刑事と、“殺した人数”が見える女性が出会う、横山裕主演ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』第1話が描く日常のすぐ隣にある恐怖
水ドラ★イレブン『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』(カンテレ・フジテレビ系/毎週水曜 午後11:00)第1話が放送されました。
本作は、原作・伊口紺氏、漫画・中村優児氏による同名作品の実写化。主演・横山裕さん演じる、人と群れない一匹オオカミの刑事・磯貝史郎と、関水渚さん演じる“殺した人数”が見えるという特殊能力をもつ女性・黒井ヒナタが、秘密裏にバディを組み、日常に紛れる猟奇殺人犯(シリアルキラー)と対峙(たいじ)していく物語です。
(以降、第1話のネタバレを含みます)
本作は、原作・伊口紺氏、漫画・中村優児氏による同名作品の実写化。主演・横山裕さん演じる、人と群れない一匹オオカミの刑事・磯貝史郎と、関水渚さん演じる“殺した人数”が見えるという特殊能力をもつ女性・黒井ヒナタが、秘密裏にバディを組み、日常に紛れる猟奇殺人犯(シリアルキラー)と対峙(たいじ)していく物語です。
(以降、第1話のネタバレを含みます)
◆【第1話あらすじ】“一匹オオカミ刑事”と“第六感女子”のスリリングな出会い
物語は、連続殺人鬼を捕らえたことを告げる謎の通報メールから幕を開けます。殺害した女性の髪の毛を“戦利品”として保存していた熱帯魚店の店主が逮捕されるものの、事件解決のきっかけは警察の捜査ではありません。
「連続殺人犯を捕まえたので あとはよろしく」という、どこか挑発的な匿名メールによるものでした。この謎の通報者の存在に、生活安全課の巡査部長・磯貝史郎(横山裕)は強い興味を抱きます。
「連続殺人犯を捕まえたので あとはよろしく」という、どこか挑発的な匿名メールによるものでした。この謎の通報者の存在に、生活安全課の巡査部長・磯貝史郎(横山裕)は強い興味を抱きます。
ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』1話 磯貝史郎(横山裕)
磯貝は、かつて刑事課のエースだった男。しかし3年前、婚約者を殺人鬼に奪われており、その犯人を見つけ出すために、生活安全課に身を置きながら、手がかりを追い続けています。そんな磯貝が目をつけたのが、謎の通報者が関わった複数の現場に残されていたポケットティッシュ。
磯貝はSNSの投稿を手がかりに、“ティッシュ配りの天使”と呼ばれる女性・黒井ヒナタ(関水渚)に行き着きます。
派手なイメチェンを繰り返し、周囲からは「パパ活女子」とウワサされているヒナタ。実は、彼女は殺人鬼の“好み”に自分を寄せ、あえてターゲットになりすましていたのです。
磯貝はSNSの投稿を手がかりに、“ティッシュ配りの天使”と呼ばれる女性・黒井ヒナタ(関水渚)に行き着きます。
派手なイメチェンを繰り返し、周囲からは「パパ活女子」とウワサされているヒナタ。実は、彼女は殺人鬼の“好み”に自分を寄せ、あえてターゲットになりすましていたのです。
ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』1話 黒井ヒナタ(関水渚)
◆特殊能力をもつヒナタを救う磯貝が選んだ“共犯者”の道
磯貝に事情を聞き出されそうになり、逃げ出したヒナタは、途中で白杖(はくじょう)を持った男性・犬飼(飯田基祐)と接触します。その瞬間、彼女にだけ「5」という数字が見えます。ヒナタには、殺人鬼に触れると、その相手が殺した人数が見える特殊能力があったのです。犬飼が5人を殺害していると気づいたヒナタは、あえて彼を案内するふりをして接近。彼のアトリエへと足を踏み入れます。
そこにあったのは、苦痛にゆがんだ女性の石膏(せっこう)像。犬飼は視覚障害者を装ったシリアルキラーでした。ヒナタはスタンガンで対抗しようとしますが、犬飼は対策済み。逆に拘束され、絶体絶命の状況に追い込まれます。そこへ飛び込んできたのが磯貝。ヒナタの機転と磯貝の身体能力により犬飼を制圧し、事件は解決へと向かいます。
そして磯貝が選んだのは、刑事でありながらヒナタの“共犯者”になることでした。犬飼のスマホから、これまでヒナタが送ったように「連続殺人犯を捕まえたので あとはよろしく」と警察にメールを送信。秘密を共有することで、ふたりの危険なバディ関係が始まるのです。
そこにあったのは、苦痛にゆがんだ女性の石膏(せっこう)像。犬飼は視覚障害者を装ったシリアルキラーでした。ヒナタはスタンガンで対抗しようとしますが、犬飼は対策済み。逆に拘束され、絶体絶命の状況に追い込まれます。そこへ飛び込んできたのが磯貝。ヒナタの機転と磯貝の身体能力により犬飼を制圧し、事件は解決へと向かいます。
そして磯貝が選んだのは、刑事でありながらヒナタの“共犯者”になることでした。犬飼のスマホから、これまでヒナタが送ったように「連続殺人犯を捕まえたので あとはよろしく」と警察にメールを送信。秘密を共有することで、ふたりの危険なバディ関係が始まるのです。
ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』1話
◆「おじさん」呼びから始まる、危うくも軽快なバディ関係
第1話でまず印象に残るのは、磯貝とヒナタの会話劇のテンポのよさです。ヒナタは自分の正体を追ってきた磯貝を完全に不審者扱いし、事あるごとに彼を「おじさん」と連呼。命を救われた直後でさえ、ぶっきらぼうな態度を崩さないヒナタのツンとしたキャラクターが、関水渚さんのみずみずしい演技によって魅力的に描かれています。
一方の磯貝も、ヒナタの「変態!」という叫び声に本気でうろたえて巡回中の警察官に捕まるなど、一匹オオカミでありながら愛きょうを感じさせるキャラクターを横山裕さんが絶妙なバランスで体現しています。
そんなふたりの軽妙なやり取りが、緊張感のある重厚なサスペンスでありながら作品を楽しみやすいスパイスになっています。第1話の段階では、ふたりの関係はまだ危うく、ぎこちない。それでも、秘密を共有した瞬間に“バディ誕生”の空気が確かに立ち上がりました。
一方の磯貝も、ヒナタの「変態!」という叫び声に本気でうろたえて巡回中の警察官に捕まるなど、一匹オオカミでありながら愛きょうを感じさせるキャラクターを横山裕さんが絶妙なバランスで体現しています。
そんなふたりの軽妙なやり取りが、緊張感のある重厚なサスペンスでありながら作品を楽しみやすいスパイスになっています。第1話の段階では、ふたりの関係はまだ危うく、ぎこちない。それでも、秘密を共有した瞬間に“バディ誕生”の空気が確かに立ち上がりました。
ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』1話 磯貝史郎(横山裕)
◆シリアルキラーはすぐ隣にいる。原作の不気味さを映像でも
本作の魅力は、日常のすぐ隣にシリアルキラーが潜んでいるという不気味さにもあります。第1話だけでも、ふたりの猟奇殺人犯が登場します。しかも彼らは、異常者として描かれるのではなく、あくまで普通の顔をして日常に紛れているのです。
その怖さを増幅させているのが、ヒナタの能力です。触れた相手が殺した人数が見える——という設定は、一見ファンタジックにも思えますが、本作ではむしろ現実の恐怖をあぶり出す装置として機能しています。目の前の人物が何人殺したのか、見た目だけでは分からない。だからヒナタは、自ら危険な相手に近づき、触れ、確かめるしかないのです。
その怖さを増幅させているのが、ヒナタの能力です。触れた相手が殺した人数が見える——という設定は、一見ファンタジックにも思えますが、本作ではむしろ現実の恐怖をあぶり出す装置として機能しています。目の前の人物が何人殺したのか、見た目だけでは分からない。だからヒナタは、自ら危険な相手に近づき、触れ、確かめるしかないのです。
ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』1話 黒井ヒナタ(関水渚)
第1話は、作品の設定紹介にとどまらず、磯貝とヒナタの出会い、互いの秘密、シリアルキラーが日常に潜む恐怖、そしてバディ誕生までを一気に見せ切りました。30分枠とは思えない密度でありながら展開は軽快で、猟奇的な怖さと会話劇の心地よさが同居しています。
暑い夏の夜にぴったりの、“今夜も”目が離せないサスペンスが幕を開けました。
暑い夏の夜にぴったりの、“今夜も”目が離せないサスペンスが幕を開けました。
文:鈴木まこと
編集プロダクション・広告制作会社で編集・ディレクター・ライターとして活動。年間100本以上観るほどドラマ好きで、エンタメライターとしても執筆中。
編集プロダクション・広告制作会社で編集・ディレクター・ライターとして活動。年間100本以上観るほどドラマ好きで、エンタメライターとしても執筆中。
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